1冊10分で読める書籍要約サービス「flier(フライヤー)」では現在3500冊以上の要約を提供、企業向けの「flier business」を通して多くのビジネスパーソンに活用されています。さて、どんな人が、どんな本の要約にアクセスしているのか。2024年3月の「年代別」ランキングを算出しました。「今、読んでおくべき本」を選ぶ際に、ぜひお役立てください。

 書籍要約サービス「flier」の2024年3月「年代別」ランキングです(対象期間:2024年3月1日~3月31日)。20代、30代、40代、50代、60代で、それぞれトップ10を算出しました。

■2024年3月「年代別」ランキング

■20代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学 古屋星斗 日経BP 日本経済新聞出版
2 話していると楽しい人 しんどい人 言い方のちょっとした違い 野口敏 三笠書房
3 無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた 元山文菜 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考 井上新八 ディスカヴァー・トゥエンティワン
5 自分を変える話し方 寺田有希 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
6 思いつきって、どうしたら「自分の考え」になるの? 直感を論理的な意見にする授業 深沢真太郎 日本実業出版社
7 アドラー流 気にしないヒント 自分にやさしくなれる法 岩井俊憲 三笠書房
8 世界一わかりやすい コミュニケーションの教科書 渡部建 きずな出版
9 やることを8割減らすダンドリ術 飯田剛弘 大和書房
女子とお金のリアル 小田桐あさぎ すばる舎
■30代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学 古屋星斗 日経BP 日本経済新聞出版
2 無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた 元山文菜 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
3 アドラー流 気にしないヒント 自分にやさしくなれる法 岩井俊憲 三笠書房
4 話していると楽しい人 しんどい人 言い方のちょっとした違い 野口敏 三笠書房
5 「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考 井上新八 ディスカヴァー・トゥエンティワン
6 やることを8割減らすダンドリ術 飯田剛弘 大和書房
7 フラット・マネジメント 「心地いいチーム」をつくるリーダーの7つの思考 電通若者研究部 ワカモン エムディエヌコーポレーション
8 自分を変える話し方 寺田有希 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
9 思いつきって、どうしたら「自分の考え」になるの? 直感を論理的な意見にする授業 深沢真太郎 日本実業出版社
ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に負けない話し方を教えてください! ひろゆき サンマーク出版
■40代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学 古屋星斗 日経BP 日本経済新聞出版
2 アドラー流 気にしないヒント 自分にやさしくなれる法 岩井俊憲 三笠書房
3 話していると楽しい人 しんどい人 言い方のちょっとした違い 野口敏 三笠書房
4 「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考 井上新八 ディスカヴァー・トゥエンティワン
5 フラット・マネジメント 「心地いいチーム」をつくるリーダーの7つの思考 電通若者研究部 ワカモン エムディエヌコーポレーション
6 自分を変える話し方 寺田有希 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
7 無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた 元山文菜 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
8 やることを8割減らすダンドリ術 飯田剛弘 大和書房
9 思いつきって、どうしたら「自分の考え」になるの? 直感を論理的な意見にする授業 深沢真太郎 日本実業出版社
10 1フレーズ経営学 三谷宏治 SBクリエイティブ
■50代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学 古屋星斗 日経BP 日本経済新聞出版
2 アドラー流 気にしないヒント 自分にやさしくなれる法 岩井俊憲 三笠書房
3 話していると楽しい人 しんどい人 言い方のちょっとした違い 野口敏 三笠書房
4 「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考 井上新八 ディスカヴァー・トゥエンティワン
5 無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた 元山文菜 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
6 やることを8割減らすダンドリ術 飯田剛弘 大和書房
7 自分を変える話し方 寺田有希 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
8 思いつきって、どうしたら「自分の考え」になるの? 直感を論理的な意見にする授業 深沢真太郎 日本実業出版社
9 「暗記する」戦略思考 「唱えるだけで」深く、面白い「解」を作り出す破壊的なコンサル思考 高松智史 かんき出版
10 ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に負けない話し方を教えてください! ひろゆき サンマーク出版
■60代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学 古屋星斗 日経BP 日本経済新聞出版
2 アドラー流 気にしないヒント 自分にやさしくなれる法 岩井俊憲 三笠書房
3 「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考 井上新八 ディスカヴァー・トゥエンティワン
4 やることを8割減らすダンドリ術 飯田剛弘 大和書房
5 自分を変える話し方 寺田有希 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
6 話していると楽しい人 しんどい人 言い方のちょっとした違い 野口敏 三笠書房
7 眠れないほどおもしろい紫式部日記 「あはれの天才」が記した平安王朝宮仕えレポート! 板野博行 三笠書房
8 新しい教え方の教科書 Z世代の部下を持ったら読む本 北宏志 ぱる出版
9 思いつきって、どうしたら「自分の考え」になるの? 直感を論理的な意見にする授業 深沢真太郎 日本実業出版社
10 脳はどこまでコントロールできるか? 中野信子 ベストセラーズ

「若手を育てる」本、20代でも1位に

 2024年3月の「年代別」ランキングで、すべての年代にランクインしたのは7作。中でも全年代で1位を占めたのは『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学』(古屋星斗著、日経BP 日本経済新聞出版)でした。自分のキャリア形成に不安を感じている若手の社会人たちに、どうすれば“成長実感”を持たせることができるのか。リクルートワークス研究所主任研究員である著者が、多様な調査・分析データを基に若者層の価値観の変化などを明らかにし、彼らに“心理的安全性”を持たせつつモチベーションを高めるための具体的な対処法を提示します。

 若手を育成する立場にある30代以上の“上司”たちが高い関心を示すのは想定内として、“育成される側”の人も多いであろう20代でも1位というのは興味深いところ。上司側の視点からは「理解しにくい対象」とされる若手ですが、若手側からすれば、自分たちの考え方は自分たちなりの理屈があってのこと。さて上司たちはどんな点に戸惑っているのか、どこに考え方の違いがあるのか…といったことを知りたいと考え、本書に興味を持った20代も多かったのかもしれません。

「話し方」「コミュニケーション」の悩みは“高止まり”

 全年代でランクインした作品のうち、40代~60代で2位と高い支持を集めたのが『アドラー流 気にしないヒント 自分にやさしくなれる法』(岩井俊憲著、三笠書房)。アドラー心理学に基づく勇気づけなどについての研修を延べ20万人以上に行ってきた著者が、イライラやモヤモヤにとらわれときに「いつの間にか、なんだか気分が上向きになっていくコツ」を伝授します。

 20代で2位、40代と50代で3位など幅広い年代で上位に入ったのが『話していると楽しい人 しんどい人 言い方のちょっとした違い』(野口敏著、三笠書房)。タイトル通り「話していると楽しい人」になるために知っておきたい言葉の選び方などを分かりやすく説いています。『自分を変える話し方』(寺田有希著、クロスメディア・パブリッシング インプレス)も全年代でランクインしており、20代の8位には『世界一わかりやすい コミュニケーションの教科書』(渡部建著、きずな出版)、30代の9位と50代の10位には『ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に負けない話し方を教えてください!』(ひろゆき著、サンマーク出版) も。「話し方」「コミュニケーション」についての悩みは、年代を問わず“高止まり”の様相です。

 『やることを8割減らすダンドリ術』(飯田剛弘著、大和書房)は60代で4位に入り、こちらも全年代でランクイン。集計対象の3月は年度末で何かとやるべきことが立て込む時期、「積み上がっていくタスクをテキパキとこなすにはどうしたらよいのか」と関心を持った人も多かったのでは。『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』(元山文菜著、クロスメディア・パブリッシング インプレス)も30代で2位、20代で3位、60代以外でランキングに名を連ねました。

 そして気づけば桜も咲き、新年度に。新入社、異動、昇格などで新たなスタートを切る皆さん、どうぞ新たなチャレンジを楽しんでください。そんな4月にどんな本が関心を集めるのか、引き続きウオッチしてまいります。

(写真:metamorworks/stock.adobe.com)
(写真:metamorworks/stock.adobe.com)
2024年3月 必読の1冊 from flierランキング

『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学』
古屋星斗(著)/日経BP 日本経済新聞出版/2023年11月24日刊

<おすすめポイント>

 自分が成果を出すより、メンバーの能力を引き出し、成果を出させるほうがずっと難しい。それも相手が「最近の若者」であればなおさらだ。いくらこちらが心を砕いても、突然「転職します」と言ってくるのだから──。そんなふうに感じている人に、本書を勧めたい。

 著者の古屋星斗氏は、次世代社会のキャリア形成の研究者だ。前著『ゆるい職場』では、職場を「ゆるい」と感じている新入社員の離職傾向が強いことや現代の若者の転職が「不満型転職」から「不安型転職」にシフトしていることを指摘し、読者を驚かせた。本書ではさらに一歩踏み込み、若手が活躍できる職場に必要な「キャリア安全性」の考え方や、「育て方改革」を進める際のポイント、「優秀な人材ほど辞める」への対応策などを提示している。

 要約者にとって特に印象的だったのは、本人の合理性を超えた機会を提供せよというアドバイスだ。本人の希望に沿ったキャリアパスを用意するだけでは、その人が想像する以上の機会や経験は得られない。上司側が若手に対して「上司に指示されたから」「会社の研修項目に入っているから」といった「言い訳」を与え、あえて本人の希望から少し外れた機会を提供することで、Z世代の若手が重視する「成長実感」が得られて、優秀な人材の離職を防げる可能性があるという。

 本書を読めば、人材育成や若手とのコミュニケーションにおけるモヤモヤが晴れるだろう。若手の育成に悩むリーダー層・人事担当者にぜひ手に取ってほしい。
(ライター:庄子結)

リンク>>『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学』| 本の要約サイト flier

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