1冊10分で読める書籍要約サービス「flier(フライヤー)」では現在3100冊以上の要約を提供、企業向けの「法人版」を通して多くのビジネスパーソンに活用されています。さて、どんな人が、どんな本の要約にアクセスしているのか。2023年3月の「年代別」ランキングを算出しました。「今、読んでおくべき本」を選ぶ際に、ぜひお役立てください。

 書籍要約サービス「flier」の2023年3月「年代別」ランキングです(対象期間:2023年3月1日~31日)。20代、30代、40代、50代、60代で、それぞれトップ10を算出しました。

■20代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣 滝井いづみ 明日香出版社
2 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 スティーブン・R・コヴィー(著)、フランクリン・コヴィー・ジャパン(訳) キングベアー出版
3 仕事も人生もうまくいく整える力 禅が教えてくれる98の養生訓 枡野俊明 三笠書房
4 17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた 越川慎司 大和書房
5 新時代の話す力 君の声を自分らしく生きる武器にする 緒方憲太郎 ダイヤモンド社
6 「口ベタ」でもなぜか伝わる 東大の話し方 高橋浩一 ダイヤモンド社
7 ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義 ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス(著)、神崎朗子(訳) 東洋経済新報社
8 無理なく貯めて賢く増やす パックン式 お金の育て方 パトリック・ハーラン 朝日新聞出版
9 内臓を温めるという提案 代謝アップ×免疫力アップ×血流アップ 山口勝利(著)、井上宏一(監修) アスコム
10 人たらしのブラック心理術 内藤誼人 大和書房
■30代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣 滝井いづみ 明日香出版社
2 17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた 越川慎司 大和書房
3 ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義 ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス(著)、神崎朗子(訳) 東洋経済新報社
4 無理なく貯めて賢く増やす パックン式 お金の育て方 パトリック・ハーラン 朝日新聞出版
5 人たらしのブラック心理術 内藤誼人 大和書房
6 仕事も人生もうまくいく整える力 禅が教えてくれる98の養生訓 枡野俊明 三笠書房
7 イマドキ部下を伸ばす 7つの技術 福山敦士 あさ出版
8 「口ベタ」でもなぜか伝わる 東大の話し方 高橋浩一 ダイヤモンド社
9 未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること 河合雅司 講談社
10 「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 尾石晴(ワーママはる) ディスカヴァー・トゥエンティワン
■40代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣 滝井いづみ 明日香出版社
2 「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 尾石晴(ワーママはる) ディスカヴァー・トゥエンティワン
3 17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた 越川慎司 大和書房
4 無理なく貯めて賢く増やす パックン式 お金の育て方 パトリック・ハーラン 朝日新聞出版
5 仕事も人生もうまくいく整える力 禅が教えてくれる98の養生訓 枡野俊明 三笠書房
6 人たらしのブラック心理術 内藤誼人 大和書房
7 ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義 ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス(著)、神崎朗子(訳) 東洋経済新報社
8 イマドキ部下を伸ばす 7つの技術 福山敦士 あさ出版
9 未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること 河合雅司 講談社
10 リーダーのコミュニケーション習慣力 三浦将 三笠書房
■50代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた 越川慎司 大和書房
2 時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣 滝井いづみ 明日香出版社
3 仕事も人生もうまくいく整える力 禅が教えてくれる98の養生訓 枡野俊明 三笠書房
4 無理なく貯めて賢く増やす パックン式 お金の育て方 パトリック・ハーラン 朝日新聞出版
5 未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること 河合雅司 講談社
6 人たらしのブラック心理術 内藤誼人 大和書房
7 ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義 ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス(著)、神崎朗子(訳) 東洋経済新報社
8 「口ベタ」でもなぜか伝わる 東大の話し方 高橋浩一 ダイヤモンド社
9 内臓を温めるという提案 代謝アップ×免疫力アップ×血流アップ 山口勝利(著)、井上宏一(監修) アスコム
10 「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた 中尾隆一郎 PHP研究所
■60代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること 河合雅司 講談社
2 無理なく貯めて賢く増やす パックン式 お金の育て方 パトリック・ハーラン 朝日新聞出版
3 仕事も人生もうまくいく整える力 禅が教えてくれる98の養生訓 枡野俊明 三笠書房
4 ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義 ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス(著)、神崎朗子(訳) 東洋経済新報社
4 時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣 滝井いづみ 明日香出版社
6 17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた 越川慎司 大和書房
7 人たらしのブラック心理術 内藤誼人 大和書房
8 「口ベタ」でもなぜか伝わる 東大の話し方 高橋浩一 ダイヤモンド社
9 14歳からの社会学―これからの社会を生きる君に 宮台真司 筑摩書房
10 「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた 中尾隆一郎 PHP研究所

タイムマネジメント=セルフマネジメント

 全年代でランクインし、20代、30代、40代で1位となったのが、『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(滝井いづみ著、明日香出版社)。ただ時短や効率化を追い求めるのではなく、タイムマネジメント=セルフマネジメントと定義する本書は、時間を「うまく使える人」と時間に「追われてしまう人」は何が違うのか、両者の習慣を比較しながら、「時間の質」を上げ、満足度の高い時間を過ごすためのヒントを分かりやすく提示します。

 同じく全年代でランクインし、50代で1位を占めたのが、『17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた』(越川慎司著、大和書房)。815社、のべ17万人の働き方に変革をもたらしてきた著者が、豊富な調査データを基に、AIを駆使して導き出した「最強チームをつくるコミュニケーションの秘訣」を解説します。

 60代で1位、50代、40代、30代でもランクインしたのは、『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』(河合雅司著、講談社)。「人口減少日本」で起きることを詳細なデータを基に克明に描いた『未来の年表』『未来の年表2』など累計88万部超というベストセラーシリーズの最新刊です。

コミュニケーション指南の需要、衰えず

 20代では5位に『新時代の話す力 君の声を自分らしく生きる武器にする』(緒方憲太郎著、ダイヤモンド社)、6位に『「口ベタ」でもなぜか伝わる 東大の話し方』(高橋浩一著、ダイヤモンド社)と、「話し方」をテーマとした2冊がランクイン。さらに7位に『ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義』(ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス著、東洋経済新報社)、10位に『人たらしのブラック心理術』(内藤誼人著、大和書房)と、円滑なコミュニケーション力を身につけるための指南書がズラリ。関心の高さがうかがえます。

 また、30代、40代で『イマドキ部下を伸ばす 7つの技術』(福山敦士著、あさ出版)、40代で『リーダーのコミュニケーション習慣力』(三浦将著、三笠書房)がランクインしていて、こちらは部下とのコミュニケーションに悩み、指南を求める現場リーダーの姿が浮かび上がります。

(写真:Shutterstock)
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2023年3月 必読の1冊 from flierランキング

『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』

滝井いづみ(著)
明日香出版社
1760円(税込み)
2022年12月18日刊

<おすすめポイント>

 時短勤務の人、好きな時間に好きな場所で働く人、複数の仕事をかけもちする人……働き方が多様化した昨今、時間の使い方はさまざまだ。それでも、すべての人にとって1日は24時間である。一国の長も、推しのアイドルも、あなたの上司も、同じ時間を生きている。そして誰もが「24時間では足りない」と感じているはずだ。

 「限られた時間を有効に使わなければならない」と頭ではわかっていても、実践するのは難しい。所要時間の見積もりが甘く、いつもギリギリになってしまう。同僚からどんどん打ち合わせを入れられてしまい、自分の仕事が進まない。何から手をつけていいか迷ってしまい、時間をムダにしがち――。

 本書では、時間を「うまく使う人」と「追われる人」の50の習慣を紹介している。具体的には「時間をうまく使う人は時間の見積もりがうまく、追われる人は時間の見積もりを諦める」「時間をうまく使う人は自分の行動時間も押さえ、追われる人は他人とのアポイントしか書かない」「時間をうまく使う人は1日のテンプレートを持ち、追われる人は毎日ゼロから予定を考える」といった具合だ。時間を「うまく使う人」と「追われる人」の行動や習慣を比較したうえで解説しているので、理解しやすい。自分が「追われる人」に該当すると知ってドキッとする人も多いだろう。

 50の習慣は「思考」「スケジュール管理」「ムダとり・時短」「効率アップ」「環境・仕組みづくり」「メンタル」「人生」の7つの章に分かれている。自分に合いそうなものをいくつか取り入れるだけでも、時間の使い方が変化するだろう。タイムマネジメントを通じて、時間と心のゆとり、そして毎日の充実感を手に入れてほしい。
(ライター:Saki Amano)

リンク>>『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』| 本の要約サイト flier

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