1冊10分で読める書籍要約サービス「flier(フライヤー)」では現在3600冊以上の要約を提供、企業向けの「flier business」を通して多くのビジネスパーソンに活用されています。さて、どんな人が、どんな本の要約にアクセスしているのか。2024年6月の「年代別」ランキングを算出しました。「今、読んでおくべき本」を選ぶ際に、ぜひお役立てください。

 書籍要約サービス「flier」の2024年6月「年代別」ランキングです(対象期間:2024年5月25日~6月24日)。20代、30代、40代、50代、60代で、それぞれトップ10を算出しました。

■2024年6月「年代別」ランキング

■20代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆 集英社
2 このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則 柿内尚文 飛鳥新社
3 なぜか話しかけたくなる人、ならない人 有川真由美 PHP研究所
4 自律神経の名医が教える集中力スイッチ 小林弘幸 アスコム
5 メンタル脳 アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード(著)、久山葉子(訳) 新潮社
6 まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり ダリウス・フォルー(著)、桜田直美(訳) サンマーク出版
7 サイゼリヤの法則 なぜ「自分中心」をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか? 正垣泰彦 KADOKAWA
8 自分を否定しない習慣 小澤竹俊 アスコム
9 罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法 小林祐児 集英社インターナショナル
10 ビジネス会食 完全攻略マニュアル すべての食事会を成功に導く最強の実務メソッド yuuu ダイヤモンド社
■30代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆 集英社
2 罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法 小林祐児 集英社インターナショナル
3 このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則 柿内尚文 飛鳥新社
4 自律神経の名医が教える集中力スイッチ 小林弘幸 アスコム
5 なぜか話しかけたくなる人、ならない人 有川真由美 PHP研究所
6 メンタル脳 アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード(著)、久山葉子(訳) 新潮社
7 まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり ダリウス・フォルー(著)、桜田直美(訳) サンマーク出版
8 タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ 菅原由一 KADOKAWA
9 怒りの扱い方大全 戸田久実 日経BP 日本経済新聞出版
10 はじめての統計学 レジの行列が早く進むのは、どっち!? サトウマイ 総合法令出版
■40代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆 集英社
2 罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法 小林祐児 集英社インターナショナル
3 このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則 柿内尚文 飛鳥新社
4 自律神経の名医が教える集中力スイッチ 小林弘幸 アスコム
5 メンタル脳 アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード(著)、久山葉子(訳) 新潮社
6 なぜか話しかけたくなる人、ならない人 有川真由美 PHP研究所
7 まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり ダリウス・フォルー(著)、桜田直美(訳) サンマーク出版
8 サイゼリヤの法則 なぜ「自分中心」をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか? 正垣泰彦 KADOKAWA
9 タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ 菅原由一 KADOKAWA
10 トークの教室 「面白いトーク」はどのように生まれるのか 藤井青銅 河出書房新社
■50代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆 集英社
2 罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法 小林祐児 集英社インターナショナル
3 このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則 柿内尚文 飛鳥新社
4 自律神経の名医が教える集中力スイッチ 小林弘幸 アスコム
5 メンタル脳 アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード(著)、久山葉子(訳) 新潮社
6 なぜか話しかけたくなる人、ならない人 有川真由美 PHP研究所
7 まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり ダリウス・フォルー(著)、桜田直美(訳) サンマーク出版
8 仕事の成果が上がる「自分ごと化」の法則 千林紀子 有隣堂
9 ビジネス会食 完全攻略マニュアル すべての食事会を成功に導く最強の実務メソッド yuuu ダイヤモンド社
10 トークの教室 「面白いトーク」はどのように生まれるのか 藤井青銅 河出書房新社
■60代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆 集英社
2 罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法 小林祐児 集英社インターナショナル
3 このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則 柿内尚文 飛鳥新社
4 なぜか話しかけたくなる人、ならない人 有川真由美 PHP研究所
5 自律神経の名医が教える集中力スイッチ 小林弘幸 アスコム
6 まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり ダリウス・フォルー(著)、桜田直美(訳) サンマーク出版
7 怒りの扱い方大全 戸田久実 日経BP 日本経済新聞出版
8 メンタル脳 アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード(著)、久山葉子(訳) 新潮社
9 罪と罰 ドストエフスキー(著)、米川正夫(訳)
10 SDGs、ESG経営に必須! 多様性って何ですか? D&I、ジェンダー平等入門 羽生祥子 日経BP

本が読めない、管理職が罰ゲーム化、そんな社会はおかしい

 2024年6月の「年代別」ランキングで、すべての年代にランクインしたのは7作。中でも全年代で1位を占めたのは『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著、集英社)でした。

 「好きな本をたくさん買うために、就職したようなものでした」。しかし社会人1年目に直面したのは「労働のせいで本が読めない」という現実…。その3年半後に「本をじっくり読みたすぎるあまり」会社を辞め、今や人気文芸評論家となった著者が投げかけるのは、「本も読めない働き方が普通とされている社会」への強い疑問です。「労働と文化」の歴史をひもとき、その両立を目指す本書。年代を問わない高い支持の背景にあるのは「私も読めない…」という共感。そして、そんな働き方を「何とかしたい!」という切実感でしょう。

 20代で9位ながら、30代~60代で2位となったのが『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』(小林祐児著、集英社インターナショナル)。こちらも「管理職」という切り口から迫るのは、職場のあり方への疑問です。現場での経験を生かし、後進を育て、チームを活性化させる。大変ながらも、やりがいに満ちているはずの管理職が、なぜ「罰ゲーム化」しているのかを読み解き、改善を目指す本書。今まさに管理職として苦労しながら奮闘している方たちの関心が高いのは当然として、本当に読むべきは、”異常な職場”を放置している経営層にほかならないでしょう。

漫然と過ごしがちな「時間」を、4つに分けて再定義

 20代で2位、30代~60代で3位となったのが『このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則』(柿内尚文著、飛鳥新社)。キャッチーなタイトルが目を引く本書ですが、内容は骨太。「人生は4つの時間でできている」と説く著者は、「あなたが増やしたいのはどの時間ですか?」と問います。大切だと思いつつも、気づけば漫然と過ごしてしまう「時間」の意味と優先順位を丁寧に再定義することは、取りも直さず働き方や生き方を問い直すきっかけになります。

 ともすれば、「とにかく現状を受け入れて、そこでうまくやっていくためのノウハウが手軽に分かる」ような本に関心が集まることも多い昨今ですが、今回のランキングからは「現状を見直し、変えねば」という意識を持つ人たちの存在と、その広がりを感じました。

(写真:ふわぷか/stock.adobe.com)
(写真:ふわぷか/stock.adobe.com)
2024年6月 必読の1冊 from flierランキング

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
三宅香帆(著)/集英社/2024年4月22日刊

<おすすめポイント>

 現代日本において、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という書名を目にして、「自分のための本ではない」と思える人はいったいどれだけいるだろう。たとえいたとしても、「本が読めなくなる」を「映画が観られなくなる」や「推しの最新情報を追いきれなくなる」に置き換えたとしたら、反応は変わってくるはずだ。

 著者の三宅香帆氏は文芸評論家として活躍し、文章術などの発信でも多大なる支持を集める人物だ。『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』などの著作に触れたことのある方も多いだろう。

 三宅氏は、大学院在学中にデビュー作『人生を狂わす名著50』を上梓した、筋金入りの本好きだ。だがそんな著者でさえ、働き始めると、スマホを見る時間はあるのに本が読めなくなったという。その経験をネットに綴ると共感の声が多く寄せられ、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という問いを設定するに至ったそうだ。

 本書では、近代以降の日本における働き方と読書の関係に注目しながら、この問いの答えを導き出していく。最後に提示される結論と「働きながら本を読める社会」を実現するための提案は、鮮やかでやさしい。おそらく多くの人が納得し、拍手喝采を送るはずだ。

 読書であれ、映画であれ、推しを愛でたり応援したりする活動であれ、私たち一人ひとりの「聖域」を仕事に奪われてしまってはならない。スマホをダラダラ眺める時間はあるのになぜか本は読めない、そんな現状を自分の怠惰さゆえだと結論づけてしまっている方に手渡したい一冊だ。
(ライター:庄子結)

リンク>>『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』| 本の要約サイト flier

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