キャリアアップのため、将来の自分のために勉強したい。そのときに立ちはだかるのが「仕事と学びを両立させる壁」。日経Woman別冊 『私たちの「勉強&教養」大作戦』 から、忙しさに負けず、学び続けて結果を出した人たちの勉強法と工夫の実例を紹介します。今回は働きながら一橋大学大学院でMBAを取得したケースです。

大学院まで徒歩5分に引っ越し。学び・仕事・家庭を並立

 コロナ禍にMBA受験を決意した登内麗音さん。

 「当時の航空業界の閉塞感を打破するため、自分も経営の視点を身に付けたいと思いました」

 仕事と学業を両立するため、平日夜間に大学院に通学。出社前、授業後の深夜、土日を勉強時間に充てたが、「とにかく時間が足りない」と思い、大学院まで徒歩5分の物件に引っ越し。授業の資料やノートはクラウド上に保存し、どこでもスマホで見て勉強できるようにした。

 夫にも同時期に資格試験への挑戦を勧め、休日は夫婦で勉強した。MBA合格後は経済団体に出向し、経営者と接する中で学びを存分に生かす機会にも恵まれた。

 「MBAを学び、仕事の課題に直面したときに拠り所となる知識が身に付きました。今はMBA受験を目指す女性のサポート活動も行い、同志とも巡り会えました」

登内(とのうち)麗音(れいね)さん(32歳)、航空業・企画職、夫と2人暮らし
登内(とのうち)麗音(れいね)さん(32歳)、航空業・企画職、夫と2人暮らし

STUDY DATA

勉強内容/MBA
勉強期間/2年
勉強手段/一橋大学大学院 経営管理研究科
費用/学費160万円、書籍代5万円



ある平日のタイムスケジュール

5:40 起床
6:00 授業の予習
7:30 身支度
8:30 出社
18:00 退社
18:20 授業(2コマ)開始
22:00 授業終了
22:30 帰宅
22:30 夕食、就寝準備など
23:30 授業の復習
24:30 就寝

休日の過ごし方

 朝8時30分からカフェに行き、夫婦そろって1日中勉強。「夜7時くらいまで勉強し、夕飯の食材を買って帰宅。図書館やコワーキングスペースを利用する日も」

学びのきっかけは?

 「コロナ禍の航空業界で、社員の一人ひとりが経営の視点を持てば会社が強くなるのでは、とMBA受験を決意しました」

学んでから変化は?

 「何か新しいことを始める際に、心理的な壁がなくなりました。学びを通じ、同じ志を持つ仲間と出会えたことも財産」

登内さんの成果を生む3つの工夫

工夫1. 大学院・職場の近くに住み、通勤通学時間を短縮

 仕事と学業を両立させるため、思い切って大学院から徒歩5分の物件に引っ越し。「職場も歩いて行ける距離で、通勤時間を勉強時間に充てることができました」

工夫2. インプットはデジタル、思考の整理はアナログ策

 授業の資料はクラウド上に保存し、出先でも見られるように。「勉強はアナログ派で、モレスキンの方眼ノートを愛用。黒色は通常の内容、赤色は重要な部分、紺色は自分の考え、とペンを色分けして思考を整理しました」

インプットはデジタル、思考の整理はアナログで
インプットはデジタル、思考の整理はアナログで
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工夫3. パートナーと同時期に資格試験を受け、勉強を2人の共通時間に

 勉強とプライベートを両立させるため、夫にも資格試験の受験を勧め、休日は2人で勉強することに。「夫は米国公認会計士の試験に挑戦中。今でも勉強は夫婦共通の趣味になっています」

パートナーと同時期に資格試験を受け、勉強を2人の共通時間に
パートナーと同時期に資格試験を受け、勉強を2人の共通時間に
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日経Woman編/日経BP/1,320円(税込み)

取材・文/三浦香代子