本の要約サービス「flier(フライヤー)」が約3500冊の要約の中から、様々なテーマに沿った「おすすめ本」を紹介します。今回は新社会人の皆さんに、入社前に読んでほしい5冊を。
この春、社会人としてデビューする新入社員の皆さん、おめでとうございます。長らく親しんだ学生生活に別れを告げ、新しい世界に踏み入るこの4月。希望を胸に抱きながらも、「ちゃんと仕事ができるかな」「社内の人たちとしっかりコミュニケーションがとれるか心配」などと、様々な不安が渦巻いているのではないでしょうか。
そこで、本の要約サービス「flier(フライヤー)」が現在公開している約3500冊の要約の中から、新社会人におすすめの5冊を厳選しました。
ライフネット生命の創業者である出口治明さんいわく、人生の幅を広げるのは「人・本・旅」。本を読むことで、構造化された情報や他者の考えを読み解く力が向上し、ひいてはビジネス力のアップにつながります。
多様な情報が即時に手に入れられる今の時代だからこそ、深い思考力や想像力、クリエイティビティを養える「本」というメディアを、今から活用してはいかがでしょうか。ぜひ入社前にこの5冊を読んで、素晴らしいスタートを切っていただければ幸いです。
『仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた』(北野唯我/日本図書センター)
キャリア支援のプロフェッショナルである北野唯我さんが、「自分が若い頃に戻れるなら、つぎはこうする」という仕事術をまとめた『仕事の教科書』。「ビジネス」という厳しい世界で生きていくには、どうしたらいいのか。本書では、仕事をするうえで大切な心構えからスキルまで、「一流の仕事人になるための基本」がコンパクトにまとめられています。業種・職種を問わず役に立つものばかりで、新社会人にぴったりの内容です。
そのポイントのひとつは、「スピードは仕事の最大の武器」。仕事への取り組みについて「大切なのは質か量か」という論争がありますが、特に若いビジネスパーソンはスピードが重要です。仕事が速いと量をこなせるし、後から質を高めることもできます。また、相手のレスポンスに素早く応えることは、「仕事が速い人」という評価にもつながります。
社会人のはじめの数年は、仕事に対する姿勢が決まる重要な時期。本書を「仕事の教科書」として、入社前に予習をしてはいかがでしょうか。
『入社1年目のビジネススキル大全』(木部智之/三笠書房)
『入社1年目のビジネススキル大全』は、その名の通り、社会人1年目に必要なビジネススキルがぎっしり詰まった一冊。ビジネスのマインドセット、時間管理、コミュニケーションの取り方、自己成長につながる習慣、そしてPC操作や資料作成のテクニックまで、イラストと図解をふんだんに使って一から分かりやすく解説しています。入社前に目を通しておくだけで、余裕を持って仕事に臨めることでしょう。
本書では多くのビジネススキルが紹介されていますが、筆者が「なるほど」と思ったのは、「相手に応じて最適なコミュニケーションツールを使う」というもの。例えば上司に報告をする際、メール、チャット、電話、口頭のどのツールを使えばいいでしょうか。自分にとってはチャットが使いやすくても、相手は「この場合は、電話で報告してほしい」と思っているかもしれません。時と場合と相手を考えて、最適なツールを選択するのも大切なスキルのひとつなのです。
『成長の技法 成長を止める七つの壁、壁を越える七つの技法』(田坂広志/PHP研究所)
華々しく活躍してもそれが長続きしない人。じわじわと成長し続け、結果的に大きな成果を出せる人。その違いはどこにあるのでしょうか?
それを言語化したのが『成長の技法』です。自分は優秀だと思っている人ほどぶつかってしまうのが、「成長の壁」。高い学歴や学生時代の成功体験は、時にビジネスパーソンとしての成長の足かせになってしまいます。本書では、成長を止めてしまう「七つの壁」(学歴の壁、経験の壁、感情の壁、我流の壁、人格の壁、エゴの壁、他責の壁)と、それを乗り越える技法について丁寧に説かれています。
「アンラーン」という言葉もあるように、過去を手放しながら柔軟に新しいことを吸収していく姿勢はとても大切です。10年後の自分の姿を想像し、継続的に成長していってほしいと思います。
『道をひらく』(松下幸之助/PHP研究所)
パナソニック(旧松下電器産業)グループの創業者で、“経営の神様”と呼ばれる松下幸之助氏。氏の仕事観や人生観を記した『道をひらく』は、多くの政財界人の座右の書としても知られています。
人生という道における121の「道標」が、短い文章とともにつづられている本書。特に有名なのは、タイトルにもつながる「道」です。その冒頭は「自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。」
これから進もうとする道は、積極的に進みたい道ではないかもしれません。でも、きっとそれも“自分に与えられた尊い道”。「道」の最後は、「休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる」とくくられています。
迷ったらいつでも立ち返る、原点にしたい一冊です。
『20代にしておきたい17のこと』(本田健/大和書房)
本格的に社会に出る20代。今まさに20代の方は、「もうこんな年齢になったのか」「年とったなあ」などと感じているかもしれませんね。でも、人生100年時代、20代はまだまだ若い。いえ、30代や40代から見ても十分すぎるほど若いのです。
『20代にしておきたい17のこと』では、20代のうちにまいておくべき17の「種」について書かれています。そのひとつが「人生最大の失敗をする」というもの。自ら失敗したい人はいないと思いますが、若い頃の失敗はすべて未来への糧になります。逆に安全な道ばかりを選ぶと、その後の人生は先細りしてしまうでしょう。
リスクを恐れず、果敢にチャレンジしてください。人生はいつでも、“今”が一番若いのですから!
何事もスタートダッシュが大切。入社前の“ひと準備”が、その後の活躍を左右します。ぜひ本を活用して「一流の仕事人」を目指していってほしいと思います。





