1冊10分で読める書籍要約サービス「flier(フライヤー)」では現在4100冊以上の要約を提供、企業向けの「flier business」を通して多くのビジネスパーソンに活用されています。さて、どんな人が、どんな本の要約にアクセスしているのか。2025年8月の「年代別」ランキングを算出しました。「今、読んでおくべき本」を選ぶ際に、ぜひお役立てください。

 書籍要約サービス「flier」の2025年8月の「年代別」ランキングです(対象期間:2025年7月25日~8月24日)。20代、30代、40代、50代、60代で、それぞれトップ10を算出しました。

■2025年8月「年代別」ランキング

■20代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 うまくいく人は自分にやさしい 今井孝 KADOKAWA
2 努力の地図 荒木博行 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
3 自分に嫌われない生き方 谷口たかひさ KADOKAWA
4 【新版】世界最先端の研究が教えるやばい心理学 内藤誼人 総合法令出版
5 ちょっと死について考えてみたら怖くなかった 村田ますみ ブックダム
6 なぜ4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか 岩本武範 サンマーク出版
7 マウントを取らずにはいられない人 片田珠美 PHP研究所
8 若者が去っていく職場 人事部は知らない!若者の離職の本音 上田晶美 草思社
9 「あなただけの強み」が一生ものの武器になる 才能のトリセツ 佐野貴 PHP研究所
10 勉強脳 樺沢紫苑 サンマーク出版
■30代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 努力の地図 荒木博行 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2 若者が去っていく職場 人事部は知らない!若者の離職の本音 上田晶美 草思社
3 【新版】世界最先端の研究が教えるやばい心理学 内藤誼人 総合法令出版
4 「あなただけの強み」が一生ものの武器になる 才能のトリセツ 佐野貴 PHP研究所
5 なぜ私たちは、仕事が嫌いになるのか。 ハイパフォーマーの隠された真実 相原孝夫 日経BP 日本経済新聞出版
6 マウントを取らずにはいられない人 片田珠美 PHP研究所
7 うまくいく人は自分にやさしい 今井孝 KADOKAWA
AIのド素人ですが、10年後も仕事とお金に困らない方法を教えて下さい! 最悪の未来でも自分だけが助かる本 木内翔大 KADOKAWA
9 不完全主義 限りある人生を上手に過ごす方法 オリバー・バークマン(著)、高橋璃子(訳) かんき出版
10 もっと学びたい!と大人になって思ったら 伊藤賀一 筑摩書房
■40代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 努力の地図 荒木博行 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2 若者が去っていく職場 人事部は知らない!若者の離職の本音 上田晶美 草思社
3 マウントを取らずにはいられない人 片田珠美 PHP研究所
4 うまくいく人は自分にやさしい 今井孝 KADOKAWA
5 AIのド素人ですが、10年後も仕事とお金に困らない方法を教えて下さい! 最悪の未来でも自分だけが助かる本 木内翔大 KADOKAWA
6 「あなただけの強み」が一生ものの武器になる 才能のトリセツ 佐野貴 PHP研究所
7 【新版】世界最先端の研究が教えるやばい心理学 内藤誼人 総合法令出版
8 成長の書 妹尾輝男 講談社
9 自分に嫌われない生き方 谷口たかひさ KADOKAWA
10 読書脳 樺沢紫苑 サンマーク出版
■50代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 努力の地図 荒木博行 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2 マウントを取らずにはいられない人 片田珠美 PHP研究所
3 自分に嫌われない生き方 谷口たかひさ KADOKAWA
4 うまくいく人は自分にやさしい 今井孝 KADOKAWA
5 AIのド素人ですが、10年後も仕事とお金に困らない方法を教えて下さい! 最悪の未来でも自分だけが助かる本 木内翔大 KADOKAWA
6 【新版】世界最先端の研究が教えるやばい心理学 内藤誼人 総合法令出版
7 若者が去っていく職場 人事部は知らない!若者の離職の本音 上田晶美 草思社
8 もっと学びたい!と大人になって思ったら 伊藤賀一 筑摩書房
9 「あなただけの強み」が一生ものの武器になる 才能のトリセツ 佐野貴 PHP研究所
10 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学 今井むつみ 日経BP 日本経済新聞出版
■60代
順位 書籍名 著者名 出版社名
1 努力の地図 荒木博行 クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2 AIのド素人ですが、10年後も仕事とお金に困らない方法を教えて下さい! 最悪の未来でも自分だけが助かる本 木内翔大 KADOKAWA
3 人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学 今井むつみ 日経BP 日本経済新聞出版
4 「あなただけの強み」が一生ものの武器になる 才能のトリセツ 佐野貴 PHP研究所
5 自分に嫌われない生き方 谷口たかひさ KADOKAWA
6 マウントを取らずにはいられない人 片田珠美 PHP研究所
7 【新版】世界最先端の研究が教えるやばい心理学 内藤誼人 総合法令出版
8 読書脳 樺沢紫苑 サンマーク出版
9 もっと学びたい!と大人になって思ったら 伊藤賀一 筑摩書房
10 うまくいく人は自分にやさしい 今井孝 KADOKAWA

「正しい努力」とは

 2025年8月の「年代別」ランキングにて全年代でランクインしたのは5作。6月、7月はすべての年代で1位の作品が異なる混戦模様が続きましたが、8月は『努力の地図』(荒木博行著、クロスメディア・パブリッシング(インプレス))が30代から60代で1位、20代でも2位と、年代を問わず高い支持を集めました。

 「努力は嘘をつかない」、いや「報われない努力もある」、いやいや「成功者はもともと能力に恵まれていて努力とは無関係では」……努力を巡る言説は実に多様です。努力の貴さを認める人は多いと思いますが、「必ず報われる」と言い切っていた過去の自分に疑問を持った著者は「努力の構造化」に挑み、努力の本質を捉える旅へと誘います。

 20代で1位となったのは『うまくいく人は自分にやさしい』(今井孝著、KADOKAWA)。「自分をいたわることができる人ほど成功している」と説く本書では「ストイックに自分を追い込み、自分に厳しく、耐える時間が長くなると、気づかないうちに視野が狭くなり、思考も衰えていく」とも指摘。前出『努力の地図』では「目標達成までの思考と行動を最適化する」ことの重要性が説かれており、それらが重なる先には「正しい努力の仕方を知りたい」と切実に考えるたくさんの人々の存在が浮かび上がってきます。

 20代に着目すると、3位には「自分を好きでいる」ことの大切さを丁寧に説く『自分に嫌われない生き方』(谷口たかひさ著、KADOKAWA)がランクイン。タイトルに「自分」を含む2作が上位を占めました。まだまだ確立できていない「自分」と向き合い、そのあり方を真剣に考える若者たちが、悩みや迷いにうまく対処できるようになることを願いたいと思います。

若者が去り、マウントを取られ

 30代と40代の2位は『若者が去っていく職場 人事部は知らない!若者の離職の本音』(上田晶美著、草思社)。経験豊かなキャリアコンサルタントである著者が、離職の表向きの理由から一歩踏み込んで、若者たちが抱える本当の不安や不満に迫ります。50代の2位、40代の3位には『マウントを取らずにはいられない人』(片田珠美著、PHP研究所)がランクイン。部下が何を言っても否定する上司、学歴を自慢し仕事をえり好みする同僚……。そういう人たちの心理を丁寧に解説した上で、現状を変えるためのヒントを提示します。

 若者が次々と去り、残った人たちが謎のマウント合戦を繰り広げる職場……考えただけで猛暑も忘れて背筋が寒くなりそうですが、逃げるわけにはいかないリーダー層の皆さんが、様々なトラブルにしっかりと対処し、心安らかに日々を過ごせること、心より願っております。

 ご自身の年代のランキングはいかがだったでしょうか。今のあなたに必要な1冊を見つけるために、お役に立てば幸いです。

(写真:kieferpix/stock.adobe.com)
(写真:kieferpix/stock.adobe.com)
2025年8月 必読の1冊 from flierランキング

『努力の地図』
荒木博行(著)/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)/2025年6月1日刊

<おすすめポイント>

 「努力は報われるのか?」という問いがある。

 この問いを投げかけると、「どんな努力もいつかは必ず報われる」「いや、報われない努力もある」「そもそも、成功と努力を結びつけること自体が間違いだ」などなど、たちまち大変な議論が勃発してしまう。そして多くの場合、議論は平行線をたどる。なぜか。それは、「努力とは何か?」が曖昧なまま話が進められるからだと著者は語る。本書では、曖昧に語られがちな「努力の構造化」を試みる。

 本書は努力を、「努力」と「報酬」、そして両者をつなぐ「神話」の3つに分類し、タイトルよろしく、その「地図」を描く。おもしろいのは、「努力」と「報酬」をつなぐプロセスを「神話」と称するところだ。人は誰もがこのプロセスに、自分の経験則からくるロジックを無意識に採用する。それは自分が「こうあるべき」、あるいは「こうであってほしい」と信じるストーリーであり、つまりは「神話」なのである。本書ではこの「神話」を柔軟に選択することが、努力を多様に捉え、向き合う鍵であると説いている。

 「頑張っても努力が報われない」、あるいは「自分のこれまでの努力は無意味だったんじゃないか」と壁にぶつかっている人に、本書を強く勧めたい。著者によれば、成長とは、「世界を多様に捉えるための見方を増やすこと」だという。壁にぶつかったタイミングこそ、成長のチャンスだ。ぜひ本書という「地図」を手に、自分の努力を見つめ直してほしい。
(ライター:千葉佳奈美)

リンク>>『努力の地図』| 本の要約サイト flier

<関連記事>