いつの間にか自分を責めてばかりいない? 人生の「流れ」をちゃんと感じ取れている? 毎日に小さなワクワクはある? 思わずドキリとした人は、心と体に疲れがたまっているのかもしれない。そんなときこそ、自分にとって大切なものを思い出す「問いかけ」が効く。意識を向け直すだけで、毎日は少しずつよい方向に動き出す。日経ビジネス人文庫『心地よい自分が見つかる101の質問』(小林弘幸著)から抜粋・再構成してお届けする。

質問1
ここ1週間で
「自分を褒めたい行動」を
3つ挙げてください

 この質問をされてすぐに3つ挙げられた人は素晴らしいです。

 「自分を褒められるような行動ができたこと自体」も素晴らしいのですが、それ以上に「きちんと覚えている」「自覚できていること」がじつは重要ポイントです。

 たとえば、気の進まない飲み会の誘いがあったけれど、それをきっちり断った。紛れもなく自分を褒めたい行動ですよね。
 あるいは、たまっている仕事があって、まだ終わっていないけれど、それに手をつけることができた。こんな行動もいいでしょう。

 こんなふうに「自分を褒めたい行動」が意識、自覚できていると、それだけ再現性が高くなります。
 「自分を褒めたい行動」をする機会や回数が増え、それだけ人生が望む方向に近づいていきます。

 ここでおすすめしたいのは、メモしておくこと。
 1日の終わりに「自分を褒めたい行動」を思い出し、本当にちょっとしたことでもいいからメモをしておく。
 この習慣を持つだけで確実に「自分を褒めたい行動」は増えてきます。

「自分を褒めたい行動」を自覚できていることが大事

質問2
今のあなたは
「いい流れ」ですか?
「悪い流れ」ですか?

 人生には常に「流れ」があります。「いい流れ」もあれば「悪い流れ」もある。
 まず大事なのは自分が今どんな流れに乗っているかに気づき、意識することです。

 いい流れのときは、それが続くような意識を持つことが大事ですし、悪い流れならそこから降りる必要があります。
 その大前提が「今、自分がどんな流れに乗っているか」を理解すること。

 流れがいいときの基本は慎重になることです。
 流れがいいときに調子に乗るのは最悪で、いいときほど「慎重に、謙虚に、控えめに」がポイントです。
 余計なことを言ったり、やったりせず、人を立てておくに限ります。

 一方、流れが悪いときはそこから降りなければなりません。
 具体的には意識や行動を変えること。
 普段だったらやらないこと、考えないパターンを意識的にやってみてください。
 同じ失敗をしないよう「どこを、どう変えればいいのか」を考えることも大切です。

 流れを意識して、ぜひその流れに見合った行動を取ってみてください。
 今日から効果のある方法です。

流れがいいときほど慎重に、悪いときは思考や行動を変える

質問3
あなたをワクワクさせる
「小さな刺激」を教えてください

 自律神経は「気分」と密接につながっていて、気が重い予定があるだけで状態が悪くなり、ちょっとウキウキする予定があると、それだけで状態が整ってきます。
 つまり、常にちょっとしたワクワク、ウキウキを感じているとコンディションのいい状態が持続しやすくなるのです。

 さて、今あなたをワクワクさせる「小さな刺激」は何ですか。

 来月に行く旅行のことを考えるとワクワクする人もいれば、〝推し〟の動画を見ることで気分が上がる人もいるでしょう。

 大事なのは、常に自分をワクワクさせる「小さな刺激」を持っていること。
 年齢に関係なく、日常のなかにいかに刺激をつくっていくかが大切なカギになります。

 常に新しい「小さな刺激」を感じて過ごしている人はそれだけ若々しく、健康でいられます。反対に、ずっと刺激のない暮らしをしていると、それだけ老化も早くなり、体の状態も悪くなっていきます。

新しい「小さな刺激」を持ち続けることが大事

まずは今の自分の状態を正しく知ることが大事(写真:agcreativelab/stock.adobe.com)
まずは今の自分の状態を正しく知ることが大事(写真:agcreativelab/stock.adobe.com)
日経ビジネス人文庫
心地よい自分が見つかる101の質問
50万部超のベストセラー「習慣シリーズ」著者、最新刊

自律神経研究の第一人者が提案する、まったく新しい「整え」の習慣。「問い」に向き合うことで、忘れていた「自分にとって本当に大事なこと」がもう一度くっきり見えてくる。人間関係、生活習慣、自分自身を軌道修正したい人にぴったり。

小林弘幸著/日本経済新聞出版/880円(税込み)