株式会社の原点

内容紹介

財務省などの「行政指導」によって動いてきた日本の経済社会が、法律・ルールによって動く「法化社会」に変わると十数年前に予言し、ぴたりと当てたのがビジネス弁護士である著者。少し前なら、企業の総務部は株主総会を舞台にした総会屋の動きを注視したものだが、近年は内外のバイアウトファンドなどによる株式の買占めに目を光らせるようになっている。会社法、金融商品取引法の整備によって、ルールに基づく経営がますます求められている。その半面、企業不祥事が跡を絶たない。内部統制の意味さえ、理解できない経営トップも多い。いま、なぜ、企業を取り巻く環境が激変したのか。数々の事件、不祥事に直面した企業の「守護神」「助っ人」として活躍している著者が、多角的に解説する。日経ネットで連載中の経済羅針盤「ビジネス・司法がわかる」の４年半の論考を収録した。