内容紹介
初級~中級管理者向けの、Azureを使ったサーバー構築の入門書。Windows関連の研修事業に携わってきた著者が、長年の実績を活かして、Azure上でWindowsおよびLinuxサーバーを構築する手順をステップバイステップ形式でていねいに解説します。Azureに興味があるかたに、最初の一歩としてお勧めします。----------「はじめに」より抜粋----------
私がコンピューター関連の雑誌記事や書籍を書き始めた頃、自分でサーバーを構成するのは少々面倒でした。まず、サーバーOSを入手しなければなりません。Windows Serverは高価ですし、Linuxのインストールは今よりもずっと面倒でした。何よりインストール可能なPCを調達する必要がありました。
そのうちに、VMware Workstationが登場し、仮想マシンが使えるようになりました。Windows 8.1にはWindows Server 2012 R2とほぼ同等の機能を持つ仮想化機能Hyper-Vが標準搭載されています。Windowsはもちろん、現在のLinuxにはHyper-Vゲストのサポート機能が組み込まれているので、インストールも格段に簡単になりました。しかし、LinuxはともかくWindows Serverは製品ライセンスの価格が高く、個人的な興味で試験的に利用するには少々ハードルが高いことには変わりありません。数日間のテストのために高価なサーバー製品を購入するのは無駄な話です。
そこで、目を付けたのがAmazon Web ServicesやMicrosoft Azureといったクラウドサービスです。これなら、誰でも簡単に、短時間で自分専用のサーバーを立てることができます。しかも時間単位の課金なので、短期間であればわずかな費用で済みます。
ただし、クラウドはインターネットの向こう側にあり、手元で操作できるサーバーとは違う部分もたくさんあります。そのため、初期インストールでつまずく人も多いようです。
特に、ストレージ(ディスク装置)とネットワークはクラウドサービス固有の機能が多く、一筋縄ではいきません。私は仕事の関係で、Amazon Web Services、Microsoft Azure、IBM SoftLayerといったクラウドサービスを利用していますが、いずれもストレージとネットワークはそれぞれ特徴があり、考え方や構成手順が違います。
本書は、Microsoft Azureを使って仮想マシンを構成するための手引き書です。主な対象者は、短時間で、最小料金で、短期間だけサーバーを使いたい方ですが、もちろん恒常的に使い続ける場合にも役立ちます。
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“マシンがなければ、クラウドを使えばいいじゃない!”
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