内容紹介

経営の真実はミステリーを超える!
平成の30年間に倒れた中小・ベンチャー企業24社の失敗から、
普遍の法則を引き出す。


カメラの「ドイ」、ヘルメットの「昭栄(しょうえい)」、
ファブレス&研究開発型ベンチャーの先駆け「カンキョー」……。
あの有力企業が、なぜ -- こうするより、ほかなかったのか?
「会社を潰した経営者の告白」5編のほか、社長の苦渋の証言を多数収録。
「倒産というカード」の戦略的な切り方に踏み込む。

【本書の構成】

■ 第1章   倒産は「急成長の証し」でもあった
  --売上至上主義から脱却する
  「昭栄化工(オートバイなどのヘルメットの製造・販売)」など3社

■ 第2章   「想定外」に長引く不況、変化対応が問われる
  --低成長時代は組織力で差がつく
  「カンキョー(空気清浄機の製造・販売)」など3社

■ 第3章   経営者よ、「死に急ぐ」な!
  --経営者は生きて再生に当たる
  コンベア製造・販売会社など2ケース(6社)

■ 第4章   じわり企業体力奪う「跡取り問題」
  --人口減少時代に沿う事業に転換
  「ドイ(カメラ販売・DPEチェーン)」など3社

■ 第5章   経営者の孤独に付け込む「悪魔のささやき」
  --粉飾は一度やったら抜け出せない
  農業機械メーカーなど3社

■ 第6章   優しい行政、続出する「2度破綻」
  --"再倒産"招く本業の収益力低下
生花販売会社など3社

■ 第7章   「老舗大倒産時代」の到来
  --すべての事業に"再定義"が必要
  ……「白木屋グランドホテル(旅館の運営)」など2社

■ 第8章「倒産というカード」の切り方
  --「倒産」のシミュレーションが会社を救う
  ……「ライフ (文具の製造・販売)」の破綻と再生の物語

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【MESSAGE】「会社を潰した経営者の告白」
「予期せぬ事態が5つも同時に起きるとは」/「傷が浅いうちに倒産を決断すべきだった」/「未曽有の環境変化にも抗う術があったか」/「先代たちが改革の抵抗勢力、身内に負けた」/……など5編