内容紹介
ハリウッドで権力を勝ち取り、賞賛され、恐れられ、嫌われ、そして今、シリコンバレーで尊敬される男 それがマイケル・オービッツだ。
大手エージェンシーのメールマンからのし上がり、
タレント事務所「CAA」(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー)を共同創業。
同業者からばかにされ、妨害されても、しぶとく生き残り、
スーパーエージェントとして事業を拡大。
CAAにはハリウッドのトップクラスの俳優、監督、脚本家など
1300人以上が所属し、ハリウッドで一大帝国を築く。
そして、ジュラシック・パークやゴーストバスターズなど大ヒット作品を世に送り出す。
さらには、ソニーのコロンビア・ピクチャーズ・エンターテインメントの買収、
松下電器産業のMCA/ユニバーサルの買収といった数千億円規模の巨額M&Aの仲介、
コカ・コーラのグローバル広告も手掛けた。
しかし、親友でビジネスパートナーだった人物に裏切られ、
長年の友人CEOに乞われて就任したディズニー社長は14カ月でクビになる。
いったい何がいけなかったのか?
ハリウッドのビジネスモデルを築き、裏切られ、それでも失敗を隠さず語り、シリコンバレーのスター経営者・投資家に慕われる著者の物語から、ビジネスに必要なことを学べる。
◆「争いがなければ、利益もない」圧倒的な交渉力が学べる
よい作品のため、クライアントのためなら、恨みだって進んで買う。
時には、よい報酬を出さないスタジオ側をおどすことだってある。
その姿は、敵をなぎ倒すターミネーターのようだ。
味方につけるためには、相手をとことん調べて口説き落とす。
ひとたび敵となれば、やりすぎだとわかっていても徹底的に戦う。
そして、交渉なしで相手を従わせるほどの力を手にする。
ゼロから業界を支配する方法を描き切る。
◆ソニー、松下の巨額M&A交渉の裏側を追体験できる
バブル真っただ中、ソニーはコロンビアを買収し、松下電器産業(現パナソニック)はユニバーサルを買収した。ハリウッドの映画スタジオを買収して映像コンテンツを手にしようとした。それぞれ数千億円の買収劇の水面下の交渉では、どちらもマイケル・オービッツが活躍した。
ソニーの盛田昭夫、松下副社長の平田雅彦、スタジオ側経営者との緊迫した交渉の舞台裏を明かした。
◆マイケル・オービッツの主な仕事
<主な作品>
ジュラシック・パーク/ゴーストバスターズ/トッツィー/
シンドラーのリスト/レインマン/ダンス・ウィズ・ウルブス/
ガンジー/ER 緊急救命室/将軍 SHOGUN
<主なクライアント>
トム・クルーズ/ポール・ニューマン/ダスティン・ホフマン/ショーン・コネリー/
マイケル・ジャクソン/ジャネット・ジャクソン/プリンス/マドンナ
マーティン・スコセッシ監督/スタンリー・キューブリック監督/アイバン・ライトマン監督