内容紹介

なぜデフレは終わらないのか。物価や賃金、為替を、ビッグデータなどを駆使して分析し、マイルドデフレ長期化の“主犯”を検証。

おすすめポイント

・POSデータや賃金・価格のミクロデータなど新しいデータを活用し、具体的にどのような経路で「慢性デフレ」に至ったのかを第一級の経済学者たちが解明。「自然利子率の低下」と「デフレが続くという集団的思い込み」といった複合要因が絡み合い、デフレを長期化させてきたという仮説をもとに、長期停滞の主犯を探索。

・著者たちの開発した物価指数は「東大物価指数」などと言われ、ニュースでもよく取り上げられる。POS分析では「特売」や、新商品の減量による実質値上げがどのような効果をもたらしたか、など興味深い実証研究が行われている。

・それ以外にも、賃金抑制や為替レートの変動が、デフレにどれぐらい影響を与えてきたかなど興味深いデータが収録されている。