内容紹介

世界を震撼させた先端AI「クロード・ミュトス」(Claude Mythos)の正体とは?
 クロード・ミュトスがもたらした“衝撃”は、AIが攻撃対象の状況を読み取り、試行錯誤し、失敗から修正し、複数の攻撃ステップを自ら組み立てていく能力を示したことにあります。
 本書では、グローバルコンサルティングファームKearneyのサイバーセキュリティ専門家が、このミュトスの仕組みと、次のような対策を提示します。
 ●「AIで防ぐ」ための勘所
 ●古い情報システムの守り方
 ●30日・90日・1年の対策ロードマップ

 クロード・ミュトス以降のサイバーリスクは、ITではなく経営の課題になりました。

 「侵入を完全に防ぐ」ことを目指す対策は現実的ではなくなりました。その中で経営が決めるべきことは多岐にわたります。
 ●どの業務を最優先で守るのか
 ●システム停止をどこまで許容するのか
 ●どのリスクは受容し、どのリスクには投資するのか
 ●インシデント時にいつ公表するのか
 ●復旧の優先順位を誰が決めるのか
 これらは、経営の課題です。

 本書は、サイバー防御の技術的な詳細には立ち入りません。そもそもミュトス型攻撃は、高度なAI防御ツールを導入することだけでは対抗できません。
 守るべき資産を識別し、重要な領域を防御し、異常を検知し、インシデントに対応し、復旧し、その全体を経営として統治する。そうした「折れない防御」の具体策を提示します。

目次

はじめに「攻撃者が眠らなくなった日」
第1章 クロード・ミュトスとは何か ~ 英国AISI検証で見えた「新しい攻撃者像」
第2章 AI時代の攻撃はどこが変わるのか ~ 速さ、量、執念、そして横展開
第3章 重要インフラのレガシーシステムはなぜ狙われるのか
第4章 クロード・ミュトス型攻撃のシナリオ ~ 侵入から業務停止まで
第5章 サイバー衛生の再定義 ~ まず実施すべきは“高度なAI対策”ではない
第6章 レガシーシステムを止めずに守る ~ 現実解としての分離・監視・補償統制
第7章 AIを防御に使う ~ 守る側のクロード・ミュトス対策
第8章 経営は何を決めるべきか ~ AIサイバーリスクを事業継続リスクとして扱う
第9章 クロード・ミュトス対策ロードマップ ~ 30日、90日、1年でやること
第10章 AI時代の防御は、完璧ではなく“折れない”ことを目指す