内容紹介

人口移動に関する誤解や政府の「地方創生策」の矛盾を指摘し、人口減少を前提とした地方再生のあり方を示します。

おすすめポイント

「地方創生」の矛盾を突く!
移住促進はただの人の奪い合い

「人口の東京一極集中による地方の消滅」という発想に支配される地方活性化策。それは、若者を補助金頼みの地方定着へと誘い、人口バランスに大きなゆがみを生じさせます。
たとえ人口が減っても、地方は豊かな暮らしの場となれるはず。人口減を受け入れることで見えてくる、地方再生の新たな道を示します。

<本書の主な主張>
・地方から東京圏への流出はわずか10万人
・仙台市、福岡市は東京よりも若者が多い
・地方に補助金で人を呼び寄せても、仕事がないところには定着できない
・人集めより、良い仕事をつくれ
・「年収〇百万円で暮らせる」で移住をあおってはいけない
・若者が地方で暮らしても出生率は高まらない
・限界集落はなかなか消えない
・人口減少にもかかわらず、居住エリアは広がり続ける
・農業には活路がある
・地域の課題を解決する「何でも屋」を育成
・地方の郊外は「豊かな田舎」を目指せ