内容紹介

日本にいる中国人は70万人時代に突入し、高知県の人口とほぼ同数を誇る。 身近な中国人の本音を探るルポルタージュ。

おすすめポイント

日本の中に、「小さな中国社会」ができていた!
70万人時代に突入した「彼ら」は、高知県の人口とほぼ同数を誇る。
「隣の中国人」の本音を探るルポルタージュ。

◆著者は、中国に関する数々の書籍を刊行するジャーナリストで、客観的かつ鋭い分析を得意とする。『なぜ中国人は財布を持たないのか(日経プレミアシリーズ)』(2017年10月刊)はロングセラーに。著作は市民や社会の実像を念入りに取材したものが多く、今回も豊富な取材による「生の声」を紹介。『なぜ中国人は~』が中国に住んでいる中国人に注目したのに対し、今回は日本に住んでいる中国人に焦点を当てる。日本に住んでいる中国人の数は、日本の都道府県で人口下位の鳥取県(56万人)、島根県(68万人)よりも既に多い。もはや最も身近な外国人と言っても過言ではない日本在住の中国人が何を考えているのかを探る。

◆「日本語の曖昧表現に困惑」「日本で育った『草食系』中国人」「中国より日本のほうが起業しやすい」「進学校の中の成績優秀者は中国人」「すべての業界にいる中国人ビジネスパーソン」「有名大学の日本の校友会に集うすごいメンバー」……。本書では、数多くの「実例」に基づき、日本に在住する中国人の姿を浮き彫りにする。

◆中国に興味のある方、ビジネスで中国と関わる方や、中国市場を狙うビジネスパーソンにお薦めです。日本に住む中国人は70万人を超え、鳥取県の人口よりも遥かに多くなりました。そんな身近な存在となった彼らですが、「日本で生活している中国人」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのがコンビニやマッサージ店、中華料理店で勤務している人々ではないでしょうか。

しかし、そんな「ステレオタイプ」な中国人像はどうやら大きな変化を遂げているようです。本書では、風水を意識して水辺のタワーマンションを好む中国人富裕層や、埼玉県にある「中国」など、私たちが知らない彼らの実情が描かれます。

著者の中島さんは、フリージャーナリストとして中国、香港、アジア各国のビジネスや社会事情などを執筆してきており、昨年出版した『なぜ中国人は財布を持たないのか』も好調で、現場の生の声を丁寧に拾う取材姿勢には定評があります。

SNSに存在する「掟の厳しいグループ」、あえて帰化しないビジネス上の理由、日本人が知らない「中国系イベント」、グルメ中国人に不評な人気中華料理店・・・・・・。メディアであまり報じられない「隣人」の本音を描いた衝撃のルポルタージュです。