内容紹介
EQ能力の違いが、人生やビジネスの成功を左右する! ウェブテストで自分の能力を知り、鍛えるための1冊。おすすめポイント
●ビジネスでより求められるEQEQ(Emotional IntelligenceQuotient)は、IQとの対比で語られ、日本ではゴールマンの『EQ心の知能指数』(講談社)の出版をきっかけに、広く知られることになった。
ここにきて、EQは再度見直される機運にある。2016年のダボス会議では、「2020年に必要なビジネススキル」として、6位にEQがあげられていたほか、中国・アリババのジャック・マーも「AIが発展し、人々が仕事への不安に悩む時代に、必要なのはEQ」と発言。欧米だけでなく、アジアも含めて世界的にEQが意識されている。実際、AIの時代だからこそ、EQが必要だと語る経営者は増えているようだ。
日本国内でも、「健康経営」という視点からEQが注目されている。心を正しく保つことが、従業員の健康にも結びつく。メンタルヘルス対策などにEQの考えを導入している企業は増えている。
●ウェブテストで自分を診断。トレーニングでEQ能力を高める
EQ能力を12個に分類し、そのスコアによって強みと弱みを把握、また、その後のトレーニングによって、能力を高めることができる。読者のEQ能力向上に寄与する1冊。日経文庫では、『EQ入門』という本が2007年に刊行されており、長い間読者に愛されてきました。最近、企業における健康経営や働き方改革という観点から、また、教育界では「非認知能力」という文脈から、EQに再び注目が集まり、EQについての新しい書籍を発行できないかと、著者の髙山氏を訪れました。
髙山氏は20年以上にわたって日本におけるEQの進化に貢献してきた第一人者です。米国発祥のEQですが、感情を表に出すことが苦手な日本人にとっては違うアプローチが必要で、「感情を表す言葉をたくさん知る」「1日1回、鏡をみる」などのトレーニング方法を多数考えてきました。本書は『EQ入門』の改訂版という形ではなく、実践的トレーニング本として出版することになりました。
まずは、ウェブテストで自分のEQ能力を測ります。平均値は119点ということですが、自分の現在地を知ることができるのは興味深いものです。そこから、本書に沿ったトレーニングを開始。そして後日、再びテストを受けて効果を確かめることができるのです。
「ビジネスの成否は8割が対人関係」。ネットが普及した現在だからこそ、EQ能力はますます重要になります。さあ、今日からトレーニングを始めましょう!
(2020.1.20)