内容紹介
中東に第2のシリコンバレーがあった!軍のエリート教育集団「タルピオット」など、イスラエルのイノベーションの仕組みを紹介。おすすめポイント
第2のシリコンバレーと言われるイスラエルでは、なぜイノベーションが起き続けるのか。国防軍のエリート組織「タルピオット」にはじまり、教育、注目の起業家への取材などからその秘訣を探る!
◆グーグル、マイクロソフト、IBM、フェイスブック、ebay・・・・・・世界の大企業がイスラエルにR&D拠点を設置する。欧米の大手金融機関も続々と集結し、日本でも住友商事やソニーがイスラエルを中心とした革新的な技術を保有するスタートアップ企業への投資を本格化し始めた。「第2のシリコンバレー」と呼ばれ、注目を集めるイスラエルのイノベーションを生むための秘密は軍隊にあった。本書では、なかでも精鋭部隊と名高い「タルピオット」で行われているイノベーションをうむためのプログラムを日本で初公開する。
◆イスラエルは、プログラミングでの義務教育化や、男女皆徴兵制により、ITを中心としたイノベーションが盛んだ。男女皆徴兵制があり、国民は18歳頃から2、3年軍隊に勤務する。それぞれの兵士は、いくつかのテストを受けることで、自分の資質に最も適した部隊で訓練を積むことになるが、中でも特に優秀な層は1万人に50人程度の割合で選ばれる「タルピオットプログラム」に所属する。ここでリーダー教育を受け、各部隊でサイバー攻撃を含め実践を学ぶ。タルピオットのメンバーは出自や地域を問わず集められ“同じ釜の飯を食う"3年間を過ごし、徹底的に実践・知識のノウハウや困難や課題への向き合い方をたたき込まれる。こうして育った人材が、スタートアップ起業家になっている。また、軍隊での交流は、40代後半まで毎年続く予備役でも受け継がれている。年に1度同窓会のように顔を合わせ、それぞれの活動の成果や近況を報告しあうことで、世界各国で活躍する卒業生たちの強固なネットワークの構築に役立っている。
◆本書では、イスラエルで注目の起業家へのインタビューも豊富に盛り込んでいる。また、近年ビジネス面で注目されるイスラエルとの協業との可能性についても、成功するパターンや失敗するパターンを実例などとともに紹介する。