内容紹介
SDGsやESGなど、企業経営に社会貢献が求められる時代に「社会(ステークホルダー)に資する経営手法」を解き明かす1冊
日本の経営学の権威である一橋大学名誉教授の山城章氏が創設した山城経営研究所は、日本の文化や習慣を生かしながら、豊かな社会づくりに貢献し世界で通用する経営手法「山城実践経営モデル」の普及に努めている。
同モデルが示す理想的な経営は、まず、社会のニーズを社会問題や地球環境を含む広い視点で捉え、経営リーダーが経営を通じて社会に提供すべき価値を自身の信念として持つ。その上で、経営組織を効果的に機能させるために、経営リーダーは自身の「理念」を企業全体で共有し、効果的な「ビジョン・戦略」を立て、機能的な「戦術」に落とし込み、それを効果的に遂行できる「組織」を編成。そして、それらが十分に機能していることを把握するために「パフォーマンス管理」を行う。
こうした経営手法は、SDGsやESG、ステークホルダー資本主義といった、これまで以上に社会貢献を求める現在の経営ニーズに合致している。本書では主に、「社会」「経営リーダー」「経営組織」の三つの側面から、経営者が今実践すべき経営手法を解説する。
<目次>
はじめに
1章 経営実践者の心構え
1-1 日本経済の現状
1-2 目指すべき経営
1-3 経営者の心構え
1-4 次世代経営リーダーへの期待
2章「実践経営」の概要
2-1 経営とは何か
2-2 KAEアプローチ
2-3 実践経営モデル
2-4 ABCDプロセス
コラム 実践経営の有効性
3章「対境:社会」の捉え方
3-1 経営における社会の捉え方
3-2 直接的影響
3-3 間接的影響
3-4 社会・環境問題
3-5 社会ニーズを把握するための主な理論や手法