内容紹介
【DXの果実を社会全体に還元する仕組みを提示】ソシオテクニカル経営とは、ITシステムを単なる効率化の道具としてではなく、人々の幸せや多様なニーズをサポートするものとして捉える考え方。目指すものは生活全般の“質”の向上だ。ソシオテクニカル経営の実践に必要なのは、社会システムと技術システムの統合設計。デジタル技術を使って、一人ひとりの多様なニーズにきめ細やかに、そして優しく対応することが求められる。本書は、社会システムと技術システムの統合設計によって、デジタルトランスフォーメーション(DX)の果実が社会全体に還元されることを明らかにする新世代の経営書。
目次
第1章 社会システムと技術システムの統合設計1.DX時代のソシオテクニカル経営
2.統合設計のためのコミュニケーション
3.ソシオテクニカル経営のデザインプリンシプル
第2章 人に優しいシステムを作るソシオテクニカル経営
1.デジタルトランスフォーメーション(DX)の果実を社会全体に還元するためのソシオテクニカル経営の考え方
2.社会システムと技術システムを取り巻く時代の変化
3.デジタルトランスフォーメーションで何が変わるのか?
4.人に優しいシステムに向けた「文脈」の理解
第3章 ソシオテクニカル経営の社会的要件
1.社会システムのデザインプリンシプル
2.DX時代のビジネスの創り方
3.DX時代の組織文化
第4章 ソシオテクニカルシステムのアーキテクチャ
1.デザインプリンシプル④ モジュール構造で顧客にカスタマイズしたサービスの弾力提供
2.デザインプリンシプル⑤ データセントリックな設計によるデータの資源化
3.モジュール構造とデータセントリックで実現するレジリエントで優しい技術システム
第5章 How to doソシオテクニカル経営?
1.豊かさや幸せを実現するWANTS
2.ユーザーの文脈を理解する
3.信頼、つながり、共感などの感情的な側面をデジタルトランスフォーメーションの推進指標に据える
4.組織を変革する
5.反復的にプロセスを繰り返す
6.多様性を持ったグループを作る
7.クラウドに引っ越す時がトランスフォーメーションのチャンス
8.「問い」を立ててストーリーを作る能力を身に付ける