内容紹介

お飾りのSDGsでは勝てない。混沌とする世界のサステナビリティ動向を俯瞰して見えてきた、残念な日本企業の姿――。
脱炭素(E)の追求は、エネルギー危機で迷走!ESGの焦点は、日本企業が苦手なSとGへ。
〔地球・社会によいモノ・コトを享受できる人・企業・国〕vs〔享受できない人・企業・国〕の対立が激化!

形ばかりのSDGs推進からグローバルな企業価値判断の指針であるESGに視野を広げ、ダイバーシティに配慮できるかどうかが、日本企業の今後の命運を分ける!
ガバナンス改革に取り組む気鋭の経営コンサルタントが、国家や産業・企業、個人のESGへの対応能力の差を「ESG格差」と名付け、出遅れた日本企業に警鐘を鳴らす。
ESGの本質が深く理解でき、2020年代を生き抜く指針となる啓蒙書。

目次

イントロダクション

第1章 ESGは誰のためにあるのか
1 「良いデフレ」の終焉とグリーンフレーション
2 インデックスファンドが支配する世界
3 ESGで社会貢献に目覚めた機関投資家

第2章 ESG格差│ 分断される国家・企業・個人
1 Eが国家間の分断を生む
2 Gが企業間の分断を生む
3 Sが個人間の分断を生む

第3章 台頭する「21世紀の荘園」と沈む日本の大企業
1 グローバル大企業は21世紀の荘園
2 自己成長機会を提供するスタートアップ
3 地盤沈下した日本の大企業

4章 ESGはどこに向かうのか
1 忘却と視野狭窄─ ESG推進を阻害するもの
2 禁酒法とESG

第5章 日本はESGを戦略的に活用できるか
1 ESGを戦略的に利用できる国家・企業
2 プロトコルとしてのESG