内容紹介
★ほかのことは分かるのに、お金のことだけ分からない人へ★★お金で必要なのは、根本的な知識★
お金のことを知りたいと調べたときに、「こういう細かいことではなく、そもそもなんでここに投資すべきなのかを知りたい」
「もっと根本的にお金について知りたい」
などと思ったことはないでしょうか?
この本のゴールは、あなたのお金のリテラシーをあげることです。
資産防衛や投資、住宅ローンや老後のための貯金など、行動する前に知っておくべきことは山のようにあります。
しかし、現在お金に関することは複雑で多岐にわたり、そもそもをわかりやすく説明することは意外に難しいことです。
また、金融の世界には一流の投資銀行から非合法の闇金にいたるまで幅広い世界が広がっており、金融知識のない人につけこんで稼ぎたいと思う人たちの餌食にされることは避けなければいけません。
この本は、30年以上世界の一流金融機関で投資に携わってきた著者が、「お金のそもそもをどう説明したらいいか」をずっと考えて生まれた本です。
お金のリテラシーを上げる上で一番大切なのは、何よりも「一般常識を増やすこと」だと著者は言います。
本書には具体的な投資の話から、日本のバブルなど歴史までを取り上げます。
読んでいるうちに、全体的なお金のことを考える基礎体力がつく本です。
お金の楽しい知識を得ながらも、いつの間にか自分の生活に関するお金の判断もできるようになりたい方への一冊です。
目次
序章 お金のことを知るなら「資本主義」から
・すべての判断の根底はあなたの「プライシング」
・「巨大な搾取システム」である資本主義をまず理解する
・「株式会社」の発明は、経済の転換点 第1章 「お金」の本質を知っておく
・お札が自由に刷れるなら、たくさん刷って税金をゼロにすればいいんじゃないの?
・銀行の存在により「お金」は実は、紙切れ以下
第2章 証券会社、銀行、保険会社のセールスの話は聞かない方がいいのか
・頭のいい人でもよく損をする
第3章 「お金を借りること」の本当の意味
・借りる側は恐怖、貸す側は大儲け、「複利」を知ろう!
・家を買うときは「変動か固定」どちらで借りるのがいいか
第4章 投資以前 行動する前に知っておくべきこと
・投資の基本は「短期の上げ下げは気にしない」ことと、世の中の動きを見ること
・FXはルールが簡単そうに見えるが、勝ちは少なく損をするときはあっという間
第5章 外国(特にアメリカ)に投資するとはどういうこと?
・アメリカのインデックスは今安心だけど、未来永劫続くとは限らない
第6章 日本の経済は今どんな状態なのか
・このままだと破綻すると言われている「日本経済」は、現在どういう状況なのか
・国債は国の借金なのに、日本人が返さなければならない
・「経常収支」を見れば、国全体の様子がわかる
第7章 本当の「景気」を読む
・GDPは政治で人為的に増やすことができる
第8章 歴史から学ぼう!
・日本のバブル崩壊が、現代の日本経済に致命的な影響を与えた
・アメリカのブラックマンデーとは何だったのか
・リーマンショックをおさらいして「長い目で世の中を見る」とはどういうことかを知る
土屋 剛俊(つちや たけとし)
一橋大学経済学部卒。ノムラ・バンク・インターナショナルPLC(英国ロンドン)にて為替ディーラー、デリバティブを使った新商品の開発・販売に従事する。野村證券業務審査部(現リスクマネジメント部)にてデリバティブ取引に関するカウンターパーティークレジットリスク管理、個別企業クレジット分析・調査を担当。ノムラ・インターナショナル(ホンコン)LIMITEDにて発行体の引受審査などアジア・パシフィックの非日系リスク管理部門を統括。チェース・マンハッタン(当時)にて、東京支店審査部長。同行のアジア・パシフィック部門におけるデリバティブ取引信用リスク数量化・管理業務の責任者を兼任。また、99年から01年まで、明治大学非常勤講師を兼任。野村證券金融市場本部チーフクレジットアナリスト、同社グループのクレジットリスク分析チームを統括、クレジット投資ストラテジーを作成。野村キャピタルインベストメント審査部長、M&A企業買収に関する融資業務の審査責任者ののち、バークレイズ証券クレジットトレーディング部ディレクター。社債やローンなどアジアのクレジットに関する投資・トレーディングを世界のヘッジファンドと共に主導する。その後みずほ証券金融市場本部シニアエグゼクティブ。社債のトレーディング、ヘッジファンド対応で世界を相手にクレジットビジネスの統括管理を行う。2021年より独立して土屋アセットマネジメントを創立。クレジットに投資する投資会社の代表取締役社長兼C I O(投資責任者)として現在に至る。著書に『入門社債のすべて 発行プロセスから分析・投資手法と倒産時の対応まで』(ダイヤモンド社)、『日本のソブリンリスク 国債デフォルトリスクと投資戦略』(東洋経済新報社 共著)などがある。専門書ではない本は初。