内容紹介
「AIをビッグテックに任せてはいけない」――サム・アルトマンと対峙した気鋭のIT批評家が、未来のために私たちが今できることを説く。「機敏に行動して破壊せよ」「利益、ただただ利益」を貫くAI企業(AIテック)は、生成AIが加担するおそれのある弊害から社会を守ろうとしていない。大手テック企業がますます私たちを搾取するようになっている事実、私たちが大切にしているもの(プライバシーや民主主義、情報生態系、安全そのもの……)を危険にさらしつつある事実――これらに対して何ができるのか、AI分野の指導的科学者が考え抜いて導き出した答えを提示する。シリコンバレーの行き過ぎた行為や横暴を抑え込み、有益かつ健全なAIの世界をつくりあげるために、今こそ力を合わせよう。
公正な社会をつくりたければ、キツネに鶏小屋を守らせてはいけない。
――本書「解説」から――
適切なAIガバナンスを検討するために
本書に掲げられているリスク認識や課題項目が、引き続き今後も重要な論点であり続けることは間違いない。その際に本書は、AIに対するリスク認識は各国によって異なることを念頭に置いたうえで、AIの中心地である米国ではどのような議論がなされているのかを理解しつつ、日本におけるAIガバナンスのあり方を検討するうえで大いに参考になるはずだ。
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目次
序章 進路を変えなければこれまでの社会は消える
第1部 現在利用されているAI
第1章 AIの現状
第2章 現在のAIは私たちが望むべきAIではない
第3章 現段階の生成AIがもたらす12の脅威
第2部 政治と言論操作の問題
第4章 シリコンバレーの倫理的堕落
第5章 シリコンバレーは世論をどのように操作しているのか?
第6章 シリコンバレーは政府の方針をどのように操作しているのか?
第3部 私たちは何を要求すべきなのか?
第7章 データに対する権利
第8章 プライバシー
第9章 透明性
第10章 法的責任
第11章 AIリテラシー
第12章 独立した監視体制
第13章 重層的な監視
第14章 公正なAIを推進するインセンティブ
第15章 機敏な管理が可能なAI専門機関
第16章 国際的なAI管理
第17章 真に信頼できるAIの研究
第18章 すべての対策を組み合わせる
エピローグ 私たちに何ができるのか?―― 行動への呼びかけ
謝辞
解説
原注
