内容紹介
「大手塾から中高一貫」はコスパが悪い……? 近年、親御さんの教育熱が高まりを見せています。首都圏の小学校受験や中学受験の割合は年々上昇し、子ども1人にかける教育費もうなぎ上りとなっています。4年制大学への進学率も上がり続けていて、約6割の高校生が大学に進学する時代が到来しました。大学卒業と就職を一つのゴールとするなら、必ずしも中学受験を検討する必要はなく、希望する大学への入学に至る「受験ルート」について親が正しく理解することが求められるでしょう。
本書では、子どもの適性だけでなく、学費や塾代など親の経済的負担、送り迎えや宿題対応等の親の時間的負担という視点で、各「受験ルート」を詳細に解説します。
目次
◆受験ルートと費用第1章 受験ルートを知る
1‒1 複雑化する受験
・「過去最多」を更新し続けた中学受験者数
・タイミングも時間も費用も「踏み入れないとわからない」
1‒2 指定校推薦、総合型選抜、共通テスト[大学受験のリアル]
・受験生の半分は推薦・総合型
・東大でも京大でも導入が進む総合型選抜
・問われるのは暗記力より思考力
1‒3 日比谷はなぜ伸びているのか[高校受験のリアル]
・あえて公立ルートを選択する理由
・コスパが良いのは中学受験より高校受験
1‒4 御三家は昔の話? [中学受験のリアル]
・都心部では「2人に1人」が挑む中学受験
・長期化・高度化だけじゃない、激変する試験環境
・親世代の知っている勢力図が変わった
1‒5 人気校は倍率10倍[小学校受験のリアル]
・東京の小学校受験率は全国の2倍以上
・競争率10倍の世界で家庭に求められるもの
1‒6 親の力が試される[幼稚園受験のリアル]
・最大のハードルは「お金」ではない
・親の力が試される
第2章 コスパで見る受験と就職
2‒1 各進学ルートの費用比較
・総額は1000万円以上変わる
2‒2 小学校受験ルートの場合
・1年半で200万円かかる理由
・学費は公立の10倍以上
・塾代も公立の3倍に迫る
2‒3 公立小から中学受験ルートの場合
・「小3の終わりから通塾」が一般的
・世帯年収1500万円が参入条件か
2‒4公立中から公立高校受験ルートの場合
・塾代は中学受験の半額以下
・私立中高一貫校は塾不要という誤解
2‒5 教育費の捻出方法
・贈与税の特例
・教育ローン
・学資保険
2‒6 キャリアから逆算して大学受験を考える
・教育投資の効果とは
・難関校受験の時間的コスト
・生涯年収では東大のコスパが高くない?
・中学受験はオーバーワークなのか
・なぜ公立高校出身者がGMARCHに受かりやすいのか
・MARCHの中で最も就職に強い大学とは
第3章 高校受験ルート
3‒1 近年増加する「あえての」高校受験ルート
・熾烈を極める中学受験
3‒2 名門公立校紹介
・中高一貫校に肩を並べる公立高校とは
・「国内トップの公立進学校」日比谷高等学校
・「神奈川トップの公立進学校」横浜翠嵐高等学校
・「埼玉トップの公立進学校」県立浦和高等学校
・「大阪トップの公立進学校」北野高等学校
3‒3 なぜコスパが良いのか[高校受験のメリット]
・あえての高校受験3つのメリット
・最もコスパが良いルートとは
3‒4 内申点という不確実性[高校受験のデメリット]
・教員に気に入られないと内申点が取れない疑惑
・それでも「内申点稼ぎ」能力が必要な理由
3‒5 高校から早慶MARCH付属校のコスパ
・付属校はどこから入るのが簡単か
・中学受験でMARCHレベルでも高校受験で早慶付属を狙える
3‒6 高校受験ではなく中学受験をすべきタイプ
・ゲーム好きは塾も楽しめる
3‒7 名門中高に入学すれば安泰か
・名門中高出身でも早慶以上に進むのは半分以下
3‒8 各地方旧帝大に強い公立進学校
・旧帝大に強い公立進学校
・「北海道大学合格者数1位」札幌北高等学校
・「東北大学合格者数1位」仙台第二高等学校
・「名古屋大学合格者数1位」刈谷高等学校
・「大阪大学合格者数1位」茨木高等学校
・「九州大学合格者数1位」修猷館高等学校
第4章 中学受験ルート
4‒1 受験熱とともに高まる入試難度
・東京の小学生3人に1人が受験する
・「入塾待ち」を避けるために低学年での入塾も
・親の事務処理能力が問われるSAPIX、お任せくださいの早稲アカ
・首都圏以外のご当地中学受験塾
・それでも中学受験に挑む覚悟があるか
4‒2 名門校紹介(御三家+近年勢いのある学校)
・男子御三家①「質実剛健」開成中学校・高等学校
・男子御三家②「自由闊達」麻布中学校 麻布高等学校
・男子御三家③「自調自考」武蔵高等学校中学校
・女子御三家①「礼と学び」桜蔭中学校高等学校
・女子御三家②「キリスト教精神を基盤とする自立した女性の育成」女子学院中学校・高等学校
・女子御三家③「カトリックの精神に基づく全人教育」雙葉中学校・高等学校
・別格の名門校「挑戦・創造・貢献」筑波大学附属駒場中・高等学校
4‒3 中高一貫という環境[中学受験のメリット]
・「豊かさ」という選択肢
4‒4 深海魚問題[中学受験のデメリット]
・「燃え尽き症候群」「英語力不足」の危険性
4‒5 進路選択3つの視点
・私立中学は多種多様
・共学と別学で養われるものの違い
・「利確」か柔軟な進路選択か
・面倒見の良さか自己管理能力か
4‒6 中学受験をするべき家庭
・周囲に流されないチェックポイント
4‒7 公立中高一貫校という新たな選択肢
・高校受験がない&学費が安い「いいとこどり」
・入試で求められるのは「地頭力」
・東大・医学部を狙うなら中学受験が最適な理由
第5章 幼稚園受験・小学校受験ルート
5‒1 「トップオブトップの受験」と位置付けられる理由
・経済的負担は最大
5‒2 幼稚園受験・小学校受験が人気な理由
・不確実性を嫌う親御さんのこだわり
・コロナ禍で浮かび上がった公立との差
5‒3 幼稚園受験とは
・3歳で最終学歴が決まるルート
・「キリスト教信仰に基づく保育理念」青山学院幼稚園
・「自分・周りの人・環境を大切にする」お茶の水女子大学附属幼稚園
5‒4小学校受験とは
・学歴の再現性が高い
5‒5 小学校受験をするべき家庭とは
・学歴志向だけではない、小学校受験が注目される理由
・家庭内で向き合い方を共有する
・小学校受験の費用に耐えうるのか
5‒6 具体的な試験内容
・ペーパーテストだけじゃない、多様な選抜試験
・受かりやすい子の特徴
5‒7 観点別学校紹介①大学受験に強い
・将来の大学受験を見据えて、学力を伸ばす
5‒8 観点別学校紹介②大学までエスカレーター
・受験に縛られない「ゆとり」のある学び
・「独立自尊」慶應義塾幼稚舎
・「心優しい人材の育成」早稲田実業学校初等部
・「自重互敬」「正直と思いやり」学習院初等科
5‒9 観点別学校紹介③英語教育に注力
・グローバル時代に対応する土台を築く
5‒10 観点別学校紹介④中学受験特化
5‒11 受験準備のスケジュール・入試内容
◆早慶GMARCH付属・係属高校の内部進学率
◆本編で紹介した主な中高一貫校
◆本編で紹介した主な付属校・中高一貫校マップ(首都圏)
◆中学受験ルート 学校選択フローチャート
おわりに
