内容紹介

たった数年で、SFの世界が現実になる――。

 「生成AI」という言葉が世界を席巻してから約3年。いまやAIは世界中のソフトウエアやデバイスをつなぐ巨大なエコシステムの中枢に組み込まれ、ビジネスの現場では「副操縦士」から「自律的な代行者」へとその役割を変えつつあります。AIはもはやツールではなく、社会、経済、そして私たちの暮らしそのものを根底から駆動する「エンジン」になりました。

 2030年、私たちの暮らし、仕事はどうなっているのか――。

 本書はこの問いに答えるべく、執筆時点での経験、研究、考察を基に、少し先の未来を予見した「未来の地図」です。AI時代の社会やビジネスの変化、競争に勝ち残る企業の特徴を、直感的なイラストと図解で可視化し、企業がAI変革を実現するための具体的なシナリオを詳述しました。

 人の業務をAIに置き換えるのではなく、AIを前提に業務を再設計する――。真のAI駆動型企業になるために、私たちが向かうべき進路がわかる1冊です。

目次

■はじめに(このムックの狙い)

■巻頭対談「AI時代における人の価値は、自分の“ 物語”を持ち、共感を生み出すこと」
山田胡瓜氏(マンガ家)×富屋有治氏(NTTデータ 戦略コンサルティング事業本部長/ NTTデータ経営研究所 シニアマネージングディレクター)

■第1章 2030年にAIで社会はどう変わるか?
1 2030年代、AIは暮らしのあらゆるシーンに浸透する。
  あらゆる場面でAIがサポート
2 専門AIエージェントが協働する世界では、人間の想像を超えるアイデアが
  生まれる。
  AIの乱立と協業
3 バラバラのデータが1つの「大樹」として統合され、企業の競争優位の
  源泉に変わる。
  エージェント間での情報の一元化
4 現実世界に飛び出したAI。姿形を変えながら、私たちの社会に優しく
  溶け込んでいく。
  フィジカルAI

■第2章 AIによってビジネスにもたらされる大きな変化
1 専門家の特権とされていた「つくる」の領域が民主化され、誰もが創造
  する力を手に入れる。
  「つくる」の民主化
2 判断が桁違いに速くなる「ライブ経営」。人間の役割は、AIによって
  再定義される。
  「判断」の超高速化
3 AIはあなたのことを何でも知っている。好きな食べ物も、今の気分も、
  大事な思い出も。
  「体験」の完全個客化

■第3章 業種別 AIによるビジネス変革
1 小売業・サービス業
2 製造業
3 金融
4 公共機関(政府・自治体・教育)
5 医療・ヘルスケア
6 メディア・エンターテインメント
7 不動産
8 農業

■第4章 機能別 AIによるビジネス変革
1 企画・新規事業
2 マーケティング・広報
3 営業・カスタマーサクセス
4 バックオフィス・事務オペレーション
5 法務・リスク管理
6 情報システム(情シス)
7 経営管理

■第5章 AI時代に増大するリスク
1 セキュリティとリスク 3つの落とし穴
2 偽物(ディープフェイク)の脅威
3 鉄壁の守り 投資すべきは「環境」と「スキル」
4 法規制と社会の受容性 当局・世論・規制整備の現実

■第6章 どのように自社にAI変革をもたらすか
1 海外事例に学ぶ AI駆動型企業の共通パターン
2 「双子」として育てるフルAI前提の業務再設計
3 3つの軸を並行で回す実践ロードマップ

■結びにかえて ――AIと共に幸福な2030年を

・Column 01 AIより人にやらせたほうが安い? ――LLMコスト高騰問題
・Column 02 対コンシューマー向けのAIのジレンマ ――どこまで権限を渡すか
・Column 03 SEOからAIOへ ――「検索順位」から「回答内シェア」へ
・Column 04 アジャイルとAI、そして企画職やコンサルの未来
・Column 05 若者とAI
・Column 06 AIの最新モデルを追いかける、ということ