内容紹介
2027年2月、創業100周年を迎えるスーパー。それが「成城石井」だ。1927年に、東京・成城にオープンした小さな1軒の「石井食料品店」は、今や全国に230店舗を展開する規模にまで成長した。人気の秘密は、同社が仕入れる食材やワイン、自社製造する総菜などのオリジナリティー、そしてその品質の高さにある。「安いから」「便利だから」ではなく、好きだからつい通いたくなってしまう。そんな希有なポジションを、競合がひしめき日々激戦を繰り広げる小売り業界で確立できた例は、歴史を振り返っても数少ない。
ではなぜ、同社は100年もの間、愛され、愛され続けるスーパーになり得たのか。その核心に迫るのが本書だ。延べ数十時間に渡って、現場責任者から経営層まで丁寧な取材を行い、同社の"哲学"を初めて言語化した初の1冊となっている。
最強のスーパーが形作られている秘密を、様々なアングルから解き明かす過程で浮かび上がったのは、未来のスーパーの姿を先取りすべく、貪欲に革新にチャレンジしている事実だ。老舗だからといって、過去に縛られ、伝統にしがみついているわけではない。
こうした成城石井が編み出した哲学は、小売業界の関係者以外にも大いに刺激となる。「顧客とどう向き合うべきか」「何を捨て、何を守るべきか」--。不確実性がますます高まりつつある現代を生きるすべての企業人に、壁を乗り越えるヒントを与えてくれる。
【目次】
はじめに
第1章 売り場は"美術館"、驚きに満ちた現場力
第2章 おいしさを生む秘密基地「巨大な台所」
第3章 初潜入、極上ワインが眠る物流センター
第4章 がっちり胃袋をつかむ、商品開発の全貌
第5章 千客万来、慎重かつ大胆過ぎる出店戦略
第6章 伝統を守り革新を恐れず、現社長の"視界"
第7章 特別収録・創業家に聞く「100年目の景色」
おわりに
