内容紹介
世界が注目する急成長の半導体メーカー、SKハイニックスが見せた「奇跡のドラマ」と「最強の戦略」を解き明かす渾身のノンフィクション!★「たばこ代」「ガムより安い」と揶揄された企業は、いかにしてAI時代の寵児に生まれ変わったのか?
★飛躍の原動力となったHBM(広帯域メモリー)開発と、「神の一手」と呼ばれたハイニックス買収の舞台裏を初めて明かす。
AI革命を支えるGPU(画像半導体)の性能を極限まで引き出すのが、「HBM(広帯域メモリー)」。このHBM市場で圧倒的シェアを誇り、エヌビディアのジェンスン・ファンCEOに「HBMがなかったら、AIスーパーコンピューターも存在しなかった」と言わしめた企業――それが韓国のSKハイニックスである。
かつては「ガムより安い株」と揶揄され、破綻寸前で売却の危機にさらされ、10年もの間債権団の管理下で耐え忍んだ「万年2位」の落とし子。そんな敗者同然の企業が、市場を支配するサムスン電子やマイクロンを猛追・圧倒し、「スーパーモメンタム(凄まじい勢い)」を巻き起こした。
本書は、崔泰源(チェ・テウォン)会長をはじめとする経営陣、そして逆境の現場を生き抜いたエンジニアたちによる、前人未到の復活劇と技術覇権の裏側を描いた注目の1冊。原書は国内外のメディアが取り上げ、発売後10日で4刷となったベストセラーだ。
【本書のハイライト】
●2002年、マイクロンへの売却を拒んだ男たちの執念
●100時間のリレーミーティングで崔泰源会長が見いだした現場の「野生」
●万年2位の「HBM桃園の誓い」――AMDとの秘話と7年に及ぶ苦闘
●失敗作「HBM2」の教訓から生まれた歴史的大逆転
●資金も人手も足りなくても、最善の結果を生み出す「ハイニックスDNA」
「半導体の冬」が来るという市場の悲観論をものともせず、AI時代のイネーブラー(鍵となる存在)へと上り詰めた彼らの軌跡は、単なる一企業の成功譚にとどまらない。
激変するグローバルビジネスの最前線で、いかに危機を突破し、ゲームのルールそのものを塗り替えたのか。ビジネスパーソン、エンジニア、投資家、そして技術覇権の未来を見極めたいすべての人へ贈る、必読の決定版!
【目次】
序 ハイニックス論
刊行にあたって
第1部 THE BET 勝負手、局面を変える
第1章 感激のビールパーティ
第2章 Go man go、is man is
第3章 崔泰源の「ゴ―(Go)」
第4章 100:1
第5章 ハイニックス To-Be
第6章 最初のエンジニアCEOの誕生
第7章 ふたたび塗り替えられた半導体勢力図
第2部 THE BUILT 執念を積み上げ、壁を乗り越える
第8章 HBMエフェクト
第9章 万年2位の「HBM桃園の誓い」
第10章 血・汗・チップ、「TSV棟」の孤軍奮闘
第11章 ゼロから1へ、HBMの誕生
第12章 市場のない「スーパーカー・メモリー」
第13章 ジェンスン・ファンのAIビッグピクチャー、HBMと交錯する
第14章 HBM2のためのポストモーテム
第15章 アオジ炭鉱の臥薪嘗胆
第16章 ターニングポイント、HBM2E
第17章 ビッグイニング
第18章 「半導体の冬」と「AIの春」の間の難所
第19章 光の速度で駆けるワンチーム
第20章 ふたたび10年、HBMが描くAI設計図
第3部 THE PIVOT ふたたび大きな夢を描く
第21章 HBM三国志とAI三角同盟
第22章 長い渇望、2位が1位になる
第23章 Before HGM、After HBM
第24章 行ったことのない道、ビヨンド・メモリー
第25章 崔泰源ノート わたしたちは分岐点に立っていた
参考文献/索引
