内容紹介


流行の経営理論や手法に振り回されるのではなく、
経営者や起業家、コンサルタントが意思決定の拠り所としている
「あたりまえ」に立ち返るのに本書は役立ちます。

どんなに複雑に見える経営問題も、突き詰めれば
・顧客は誰なのか
・何が自社の強みなのか
・なぜその戦略が成功/失敗したのか
といった基本的な問いに行き着きます。

本書では長年MBA教育の現場で教えられてきた経営戦略の原理原則をベースに、
・3C
・ファイブフォース分析
・企業戦略
・事業戦略
・M&A
などの重要テーマをわかりやすく解説します。

さらに、
・シャープ 強みに集中すれば成功するのか
・マクドナルド 高級ハンバーガーはなぜ失敗したのか
・ワークマン 「しないこと」が強みになる理由
・LVMH ティファニーのM&Aはなぜ成功したのか
・ネットフリックス どうリスクを取って成長してきたか
といったミニケースを通じて、理論と実践を結び付けながら理解を深めることができます。

AI、人的資本、プラットフォームなど新しい論点が次々に登場する時代だからこそ、
必要なのは流行を追いかけることではなく、
変化の中でも通用する判断軸を持つことです。

▼こんな方におすすめ
・経営戦略の初学者で、全体像を把握したい人
・経営戦略を学び直したい経営者・管理職
・経営企画、新規事業、事業開発に携わる人
・コンサルタントとして判断の軸を整理したい人
・MBAで学ぶ戦略論のエッセンスを知りたい人
・「理論は知っているが、実務でどう使うかわからない」と感じている人

※本書は2007年に小社から刊行された『戦略の原点』を改題のうえ改訂したものです。

【目次】
改訂版のためのまえがき 基本に戻ると何が見えるか

序章:なぜ「基本」が重要なのか ――「あたりまえ」の問題点
 私がテキサス、日本、フランスで教えてきた「基本」
 今の時代に基本に立ち戻る意味
 「わからない」よりも怖い「わかったつもり」
     イントロケース:「強みに集中」したはずのシャープの隆盛と凋落

第1章:「経営戦略」とは
 結局、経営戦略とは何なのか
 「企業理念」「ミッション」「ビジョン」「バリュー」「パーパス」…
 企業の成長
 ターゲット顧客の選定(Customer)
 より安い・より魅力度の高いサービス・商品の提供(Competitor)
 自社固有の強み、ユニークネス(Company)
 強みの理解
 まとめ
     ミニケース①:マクドナルドの高級ハンバーガーはなぜ失敗したのか

第2章:企業の外部環境分析
 2つの外部環境
 ファイブフォース分析
 スイッチングコスト
 エコシステムとプラットフォーマー
 まとめ
     ミニケース②:サウスウエスト航空はどのように新規参入を成功させたか

第3章:企業の内部分析
 強み弱み分析① バリューチェーン分析
 強み弱み分析② 有形資源と無形資源
 人的資源
 ダイナミック・ケイパビリティ
 規模の経済
 アウトソーシングと垂直統合
 まとめ
     ミニケース③:ECに押されたベスト・バイはどのようにして復活したか

第4章:事業戦略
 コスト戦略
 差別化(価値)戦略
 1番手か2番手か
     ミニケース④:なぜ「しないこと」がワークマンの強みになるのか
 第1章から第4章のまとめ

第5章:企業戦略
 企業戦略=多角化を考える2つのキーワード
 多角化の成功要因、失敗要因
 ファンドの躍進の秘密
 ネットワーク効果とプラットフォーム
 まとめ
     ミニケース⑤:ゴールドマン・サックスの個人向け銀行事業への参入はなぜうまくいかなかったのか

第6章:M&A、企業間提携と国際化
 M&A
 M&Aと他の提携手段の比較
 国際化
 まとめ
     ミニケース⑥:コロナ禍でLVMHはティファニーとの価格交渉をどのように行ったのか

第7章:リーダーシップと意思決定
 優れたリーダーとは?
 勇気
 意思決定とバイアス
 意思変更
 まとめ
     ミニケース⑦:ネットフリックス「リスクを取るか、死ぬか」

第8章:戦略の実行
 戦略実行の本質――走りながら考える
 実行からみた戦略論の見直し
 コミュニケーション
 「戦略の実行」に向けて
 まとめ
     ミニケース⑧:ホンダがアメリカ進出に成功した本当の理由
     ミニケース⑨:サウスウエスト航空の「逆張り」コロナ対応

最終章:経営はサイエンス(分析)かアート(直観)か――結びにかえて
 不確実な時代に挑む皆さんへ

原注・参考文献