不確実性の高まる世界情勢、高市新政権への期待、労働人口の減少、AI(人工知能)のさらなる進化……どの業界に飛躍のチャンスがあり、企業はどう備えるべきなのか。幅広いシーンで活用されている『日経業界地図 2026年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は異業種からの参入が続く「格安スマホ・格安SIM」業界だ。

 格安スマホを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)は、接続料を支払ってキャリア回線を借りることで、通信サービスを提供している。昼間に回線が混雑し、通信速度が遅くなるなどの弱みはあるが、基地局など大規模な設備投資がかからず安価なプランを提供できる。

 独立系の「IIJmio」や「mineo」などはキャリア回線を直接借りていることから一次MVNO、「イオンモバイル」などは一次MVNOから回線を又借りしていることから二次MVNOという。

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最近の動向

 既存サービスとの相乗効果を見込んだ異業種からの参入が増えている。「メルカリモバイル」では使い切れなさそうな通信量を利用者間で売り買いできたり、日本航空の「JALモバイル」では利用すると貯まるマイルで国内線の航空券に交換できたりする。

 NTTドコモやKDDIがプランの値上げを実施したことでMVNO各社との価格差が広がるも、MNO(移動体通信事業者)からMVNOへの流入は少なくシェアは横ばいだ。IoT市場の拡大を受け、監視カメラ向けの通信など法人向けにも活用の幅を広げている。

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業界規模

独自サービス型SIM回線の契約数:1326.3万回線(2024年9月末時点、大手傘下を除く、MM総研)

キーワード

【MNO】
移動体通信事業者。国から電波の免許割り当てを受け基地局やアンテナを自ら設置して携帯電話のサービスを提供している。

日経クロステック 2026年1月16日付の記事を転載]

業界の基本が1分でわかる! 『日経業界地図 2026年版』では、過去最多の201業界、4900企業・団体を収録。日経記者が総力をあげて取材し、業界ごとに企業の提携・勢力関係を図解で示します。企画や提案に役立つ巻頭特集を拡充し、業界規模グラフなどでより見やすく、より使いやすくなりました。

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