その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は今西洋介(ふらいと先生)さんの『 医師が本当に伝えたい 12歳までの育児の真実 親子の身体と心を守るエビデンス 』です。
【はじめに】
本書を手に取っていただき、心より感謝申し上げます。
小児科医・新生児科医の今西洋介と申します。現在、米国で三姉妹を育てる父親でもあります。
子育ては喜びに満ちていると同時に、時として不安や戸惑いと向き合う時間でもあることを、私自身も日々実感しています。
「子どもが3歳になるまで母親は家にいるべき?」
「ネントレは子どもに有害なのか?」
「親の性格は子どもにどう影響する?」
このように、さまざまな不安を抱える親御さんの声を、私自身も数多く耳にしてきました。昨今、SNSやインターネット上には育児に関する情報が満ち溢れていますが、その中にはエビデンス(科学的根拠)が不明確なものも少なくありません。
子育てに真剣に向き合う親御さんと子どもを守るために、医師が精選した正しい知識を届けたい。そんな切実な思いが、この本のもとになった「ふらいと先生のニュースレター」を始めたきっかけでした。
この本では、子育ての悩みに答える確かな情報と、その背景にあるエビデンスを、親しみやすい言葉で解説することを心がけました。ワクチンやインフルエンザなどの医療に関するトピックから、子どもの食事指導や英語教育についての研究まで、12歳までのお子さんを育てる親御さんの不安や「気になる」に応える内容をふんだんに盛り込んでいます。
なお、本書は、これまで私がお届けしてきたニュースレターの中から、子育てに役立つ内容を厳選して加筆・再編集を行い、さらに書き下ろしを加えたものです。各話は独立して読めるよう構成されていますので、その時々の関心や必要に応じて、気になる箇所からお読みいただければ幸いです。
執筆を続ける中で、最も心を動かされるのは、読者の皆様からいただく温かいメッセージです。「深夜の授乳中に読んで勇気をもらいました」「夫婦で読んで育児について話し合うきっかけになりました」そんな声の一つひとつが、私自身の原動力となっています。本書を通じた正しい知識の共有が、巡りめぐって社会全体の子どもたちの幸せに繫がっていくことを願ってやみません。
皆様とともに子育ての喜びと課題に向き合い、学び合っていけることを、小児科医として、そして子を育てる一人の親として、心から楽しみにしています。
【目次】




