その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は日本情報教育研究会の『 頻出27テーマで受かる! ITパスポート最速合格ハンドブック 』です。

【はじめに】

 「ITパスポート試験」は、IT(情報技術)の活用が不可欠となった現代社会で必要とされるITの基礎的な知識を問う国家試験です。ITパスポート試験に合格すると、社会人が備えておくべきITの知識があることを証明できます。国家試験である「情報処理技術者試験」の一区分として組み込まれていますが、必ずしも技術者向けというわけではなく、社会人全般を対象にしています。そのため、多くのビジネスパーソンや学生などが受験していて、令和6年度と7年度は2年連続で年間応募者数が30万人を超えました。
 本書は、このITパスポート試験に“最速”で合格するためのハンドブックです。ITパスポート試験の出題範囲は多岐にわたりますが、そのうちの「頻出27テーマ」に絞って解説しているのが本書の特徴です。

 ITパスポート試験のシラバス(Ver.6.5)を見ると、「ストラテジ系(経営全般)」「マネジメント系(IT管理)」「テクノロジ系(IT技術)」の3分野(大分類)の中に、合計63のテーマ(項目)が存在しています。これらをすべて学習するのは、忙しいビジネスパーソンや学生には大変なことです。「できるだけ効率よく、短時間で必要な知識を身に付けたい」──。そう考えている方も多いでしょう。
 そこで本書では、直近の4年間(令和5年度から令和8年度)の公開問題を調べて「よく出る問題」を分析し、27テーマをピックアップしました。テーマ数でいうと、約半分に絞り込んでいます。実は、これら27テーマを重点的に学習するだけでも、ITパスポート試験に合格することは可能です。
 というのも、ITパスポート試験は、100問の出題のうち6割以上に正解すれば合格基準をクリアできます。正確にいえば、全体の6割に正解するだけでなく、ストラテジ系(35問程度)、マネジメント系(20問程度)、テクノロジ系(45問程度)の各分野で3割以上を正答しなければなりませんが、それも本書で取り上げる27テーマで正解を重ねれば、難なく達成できます。

画像のクリックで拡大表示

 27テーマの選定基準は、「過去4年間(4回分)で6問以上出題されている」こと。その合計は312問で、全体の78%を27テーマで占めることになります。3つの分野別に見ても、それぞれ7割を超える出題数を占めているので、3割以上という基準は余裕をもってクリアできるというわけです。
 個々の問題がどのテーマに属するかは公表されていませんので、表に示したテーマごとの出題数は、著者による集計です。同じ問題が複数のテーマにまたがっていることもありますので、表のようにきれいに分類できないのも事実ですが、いずれにしても“確実に出る”テーマはある程度絞り込めます。出題数の多い順に学ぶことで、最速で合格に近づくことができます。

 しかしながら、本書の目的はITパスポート試験に合格することだけではありません。ITパスポート試験の目的がそうであるように、現代社会に求められる“使えるITリテラシー”の基礎を身に付けることが、本当のゴールです。本書で取り上げた27テーマは、「頻出のテーマ」であると同時に「重要なテーマ」であることにほかなりません。これらのテーマを学習して理解することは、必ず現実の社会・ビジネスにおいても役立つ力となります。
 その橋渡しをするために、本書では27のテーマそれぞれに、経営者、弁護士、経営/ITコンサルタントなど、日々の業務でIT知識を実践的に活用している実務家たちによる「ひと言」アドバイスを掲載しました。また、現実の社会で起きているIT関連のニュース記事、あるいは技術者向けの解説記事を「関連記事」として紹介しています。日経BPの技術系デジタルメディア「日経XTECH(クロステック)」からの抜粋・紹介です。URLもしくはQRコードからアクセスして読める記事もありますので、実社会でどのようにITが活用されているのか、どのような仕組みなのか、どのような課題があるのかを深掘りして学べます。
 さらに、「本を読む時間がない」という皆さんのために、本書の解説内容を音声で聴ける「音声解説(ポッドキャスト)」も用意しています。こちらもQRコードなどからアクセスしていただければ、通勤・通学時などに気軽にポイントを学習することができます。

 「ITパスポート試験で人生が変わる」というのは言いすぎかもしれません。でも、“ITを使える自分”に変わるきっかけには、きっとなるはずです。本書を通じて、あなたがITパスポート試験の合格をつかみ、さらに一歩先のステージへ進まれることを心より願っています。


【目次】

画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示