その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」をご紹介します。今日は佐野真功さんの『 ポーラ幸せ研究所発 定年後もワクワク生きたい! 人生後半 幸せ資産の増やし方 』です。
【はじめに】
本のタイトルから「幸せ資産」って何?「 数字の鬼の営業部長が再雇用後に見つけた」とはどういうこと? と、思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、ポーラで人事戦略部に所属する63歳の再雇用社員です。そしてポーラ幸せ研究所の研究員として、「シニアの幸せ」に取り組んでいます。1年前、幸せ研究所所長(かつポーラ社長)の及川美紀に「シニアの幸せ」を増やすプログラムについての中間報告をしたところ、「この内容を本にしてみてはどうですか?」と言われました。
「私が本を書くのですか? 本当にこの内容で良いのですか?」と何度も聞き返してしまいました。私は専門の研究者ではありませんし、プログラムはミドルシニアを元気にしたい、応援したいという想いで学びを重ねた手作りのものだったからです。
しかし及川からは、「専門家ではなく、長年ポーラの営業畑でやってきた佐野さんが定年退職し、再雇用社員になってその経験を活かした内容だから良いのです」と言われました。
私が新卒でポーラに入社したのは1984年。20代は経理・新規事業(会員制フィットネスクラブ)開発で貴重な経験をさせていただきました。その後ポーラの化粧品営業部門の現場で30年以上、売上・顧客・人材育成・店舗・組織づくりに関わってきました。その中で「人の成長」について多くの学びがありました。
「数字の鬼の営業部長」とは、当時の私を及川が評した言葉ですが、良く言えば「粘り強い」、実態は「あきらめが悪いから最後までこだわる」ということだと自己理解しています。
そのような私がなぜ「幸せ資産の増やし方」という本を書くことになったかのきっかけを少しだけお伝えします。
私が60歳を過ぎて「幸せ」とか「生きがい」に強く関心を持つようになったのは、長年、ポーラの店舗(ポーラショップ)でバリバリと働く元気なベテラン店長やスタッフと接してきたからかもしれません。営業現場では「60代は働き盛り。人生これから」という感じです。みな自分の裁量で稼ぐ個人事業主です。
一方、周囲の会社員を見渡すと、50歳を過ぎた頃には仕事と人生に疲れが見え始め、定年退職を過ぎたら一気に元気がなくなるという方も珍しくありません。
同じ60歳なのに、「人生これから」と元気に「登山」を続ける個人事業主と「人生の頂上は過ぎた」と「下山」に入ってしまう会社員。この違いに以前から「なぜ?」と疑問を感じていました。
実は私自身も定年直前、下山寸前の状態だったからです。しかし、ポーラ幸せ研究所での活動を通して幸せや生きがいの本質を知ると、「下山にはまだ早いな。頂上はまだ先だ」とこれからの人生に以前よりもワクワクするようになりました。
どうしてそう思えるようになったかを、同じように下山思考になりがちな50代、60代と、人生の後半に不安を感じ始めた40代の方々に伝えたいと思い、この本を書くことにしました。人生100年時代と言われますが、私は何歳からでも幸せ登山は可能だと思っています。
本の中にはたくさんのワークが出てきます。ぜひ、ご自身で実際に手を動かしてワークシートを作成してみてください。面倒だと思うかもしれませんが、ご自身の思いを言葉にすると、ノウハウを読むだけよりその効果は何倍も大きいと思っています。
ここからぜひ一緒に「幸せ資産づくり」を始めてみましょう。
2024年11月 佐野 真功
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