AI(人工知能)が急速に進化し、自然な対話ができたり、驚くような画像を生成できたりするサービスが次々登場する時代に、私たちはこれからどう生きていけばいいのか――。起業家・孫泰蔵氏が10代の若者や大人に向けて記した新刊 『冒険の書 AI時代のアンラーニング』 について、数々のヒットCMを手掛けたコピーライターであり、クリエイティブ・ディレクターの小西利行氏が最速で読み解きます。
この本を読んで最初に出た言葉は「気持ちが晴れた。ありがとう。」でした。
この本は、誰も教えてくれなかったさまざまな「問い」を考える指針をくれます。
「なぜこんなに閉塞した国になったのか?」
「AI時代に何をしておけばいいのか?」
「好きなことをして生きていいのか?」
「なぜ人は学校に行かなければいけないのか?」
「これからの時代、生きる楽しさってなんなのか?」
この本を読むと、子どもから大人までみんながモヤモヤと抱えているいろんな悩みが消え、スカッとした気持ちになります。もはや現代人のストレス解消の書でもあるとも言えます。
この本には、答えがありません。正確に言えば「かんたんな答え」が書いていない。その代わりに、もっともっと深く考えるための「問い」が散りばめられています。その問いに触れていくと、いつの間にか、生きる上で大切な「問いかけ」方が学べます。
それはまさに「飢えている人がいるときには、魚を与えるより、魚の釣り方を教えるべき」という示唆のように、これから長い間、いきいきと生きていくための知恵の捕まえ方を教えてくれます。
この本には、「目ウロコ」の言葉しかありません。まさに新たな視点の博覧会です。僕はこれからを生きるために大切な言葉をたくさん知りました。
「世界は自ら変えられる」
「才能や能力という言葉に惑わされるな」
「地球全体を良くする仕事こそがAI時代に人間にしかできないひとつの頂点」
「こっちは遊びなんだ、仕事より真剣に決まってるじゃないか!」
それらはまさに僕の活力となって、宝石のようにキラキラ輝いています。
最後に。この本は、旅に似ています。読み進めるとたくさんの人に出会い、発見をして、自分で探求を始めるようになります。読み終わった時にはまさにいい旅をした時のような清々(すがすが)しさと、新しい冒険に出る勇気をくれるでしょう。さあ、皆さんもぜひこの人生の相棒と共に、新たな冒険に出てください。