ここ10年ほどで飛躍的に進んだ世界最先端の研究から、「腸」の不思議で面白い世界、そして腸内細菌を味方につける生活法について、第一人者である國澤純氏が解説する新刊『 9000人を調べて分かった腸のすごい世界 強い体と菌をめぐる知的冒険 』。本書の読みどころを、著書560冊超の人気料理研究家・村上祥子氏が説きます。
発酵食で免疫力がアップする。私も料理教室で、研修会で、書籍でお伝えしてきました。
國澤純先生の『9000人を調べて分かった腸のすごい世界』が出版されました。がんや糖尿病などの生活習慣病やアレルギー、老化や太りやすさ、認知症やうつ病まで…発酵食が秘める可能性を知ることができます。
私は、80歳を越えました。日々のメンテナンスを怠りなく、いい状態で人生を歩いていきたいと思っています。病院にかかるには、時間もお金もかかります。カメラのように私を病院に預けて帰るというわけにはいきません。
國澤先生の『9000人を調べて分かった腸のすごい世界』を読むと、
①「腸」の世界の奥深さと面白さ
②腸内にすんでいる細菌は互いに関係し合っていること
③細菌たちの力を借りて私たちの健康が保たれていること
が分かります。
『毎日、3食コツコツ食べる。食べるが早道! 安上がり!』
私から皆様への応援メッセージです。
<評者> 村上 祥子(むらかみ・さちこ)
料理研究家/管理栄養士/公立大学法人福岡女子大学客員教授
1985年より福岡女子大学で病態栄養指導講座を担当。治療食の開発で、油控えめでも1人分でも短時間においしく調理できる電子レンジに着目。以来、研さんを重ね、電子レンジ調理の第一人者となる。糖尿病、生活習慣病予防改善のための栄養バランスのよい、カロリー控えめのレシピ、簡単にできる1人分レシピ、日本型食生活を子どものうちから身につけるための3歳児のミニシェフクラブ、保育所、幼稚園、小学校の食育出前授業など、あらゆるジャンルに電子レンジテクを活用。日本栄養士会主催の特別保健指導にも講師として参加する。「ちゃんと食べてちゃんと生きる」をモットーに、日本国内はもとより、ヨーロッパ、アメリカ、中国、タイ、マレーシアなどでも、「食べ力(ぢから)®」をつけることへの提案と、実践的食育指導に情熱を注ぐ。自称、空飛ぶ料理研究家。電子レンジ発酵パンの開発者であり、バナナ黒酢の生みの親。食べることで体調がよくなるたまねぎの機能性に着目。たまねぎ氷を開発し、注目を集めている。2019年7月3日、テレビ朝日系列『徹子の部屋』出演のきっかけになった『頑張らない台所』(大和書房、2018年12月)は、料理レシピ本大賞in Japan 2020エッセイ部門大賞を受賞。2022年8月20日、TBSテレビ系列『サタデープラス』に出演。公立大学法人福岡女子大学にある「村上祥子料理研究資料文庫」の50万点の資料は一般公開されている。近著に、『レンチン腸活ごはん』(光文社、2023年1月)、『レンチンで超簡単! 村上祥子さんの世界のおやつ』(マキノ出版、2023年1月)、『81歳、村上祥子さんの発酵粉だしごはん』(ワン・パブリッシング、2023年3月)、『村上祥子 おいしさの極意』(東京書籍、2023年1月)、レンジ容器付きレシピブック『うまみ格上げ! 村上祥子の電子レンジごはん』(宝島社、2023年2月)など568冊、988万部(2023年4月現在)。