同じ収入でも、貯金が多い人と少ない人がいるのはなぜ? 資産の多寡(たか)は、日々の生活習慣や考え方に大きく左右されます。例えば、レシートや使っていないカードで財布がパンパンという方。もしかすると、無意識の無駄遣いが多いかもしれません。ファイナンシャル・プランナー(FP)の黒田尚子さんの著書『 お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか 「自然に貯まる人」がやっている50の行動 』より抜粋と4コママンガで紹介します。

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財布が整理できていない人の3タイプ

 財布というのは、意外に人から見られているものです。そして、お金が貯(た)まりやすい人かどうかは、財布からも判断できます。

 カードやレシートがパンパンな「ブタ財布」の人で、しっかりお金が貯められていると自分で実感できている人はまずいないはず。

 おもに、財布が整理できていない人は次の3つのタイプです。

  • レシート類の整理整頓が下手… 家計管理もずさんタイプ
  • クレジット、ポイントカードを大量に保有している… おトク感中毒タイプ
  • 何でも、とりあえず財布に投入してしまう… 慢性的に「ブタ財布」タイプ

 これでは貯まるものも貯まりませんね。逆に、貯められる人は、中身を必要最低限にしぼり、財布がいつもスッキリしています。こういう人はお金の使い方やライフスタイルをよくわかっており、「ポイントアップデーだから何か買って帰ろう」などの消費や浪費をしません。財布は、“その人の生活ぶりや家計の状態を映す鏡”だと心得ておきましょう。

 もちろん、風水を意識して財布を変えたり、中身を整理したりしただけで、お金が貯まるようになるというのはちょっと言いすぎ。それに、「ブタ財布」だけどお金持ちという人もいるでしょう。

財布を整理するポイント

 大切なのは、財布の中身を把握して、お金の使い方を意識すること。どういう点に気を付けて財布を整理していくか、ポイントを紹介します。

(1)中身を把握する… 「財布を見ずに中身を言えるかどうか」をまずチェック。現金がいくらでカード類はどんなものが入っているかが答えられない人は、お金の流れが把握できておらず、家計管理がしっかりできているとは言い難い。まずは中身のスリム化から。

(2)ポイントカードは定期的に見直す… 財布に入っているポイントカード等を全部出して、期限切れかをチェック。残ったカードは財布に戻さず、自宅に保管し買い物のときだけ財布に入れて持ち歩く。使用頻度の高いカードならアプリで管理するのもよし。とにかく「今日はこれを買うから、ポイントカードを使おう」と、計画的な買い物を習慣づける。半年使っていないカードは処分すべし。

(3)キャッシュカードは持ち歩かない… キャッシュカードは入出金や振込時しか使わないようにして、基本的に自宅で保管。手持ちの現金が足りなくなったらお金を下ろすという流れを断ち切る。家計の予算に合わせて決まった額の現金を入れるか、キャッシュレスにしぼって支払いをまとめると、お金の管理が単純化してわかりやすくなる。

(4)クレカやデビットカードは2枚にしぼる… 支払い用のカードが複数あると、お金の管理が煩雑に。本当に利用するカードを限定し、使わないものは解約。また、使いすぎなどに不安がある人は、即時引き落としのデビットカードを利用するのも一手。

(5)レシートはこまめに整理する… レシートを財布からすべて出して、きちんと家計簿に反映できるよう封筒などにまとめておく。レシートを撮影するだけでOKの家計簿アプリを利用して、もらったその場でサッと撮影して処分してしまうのも良い。

画/安原いちる 編集協力/銀杏社

“貯まる”行動原理のキホンをFPが教えます

「玄関先にビニール傘」「カードを3枚持ち歩く」はなぜキケンなのか? イヌ派はネコ派よりもお金が貯まりにくい? 貯蓄と関係がありそうでなさそうな「日々の行動」と「貯蓄の効率性」の相関性について、FPが読み解きます。

黒田尚子著/日本経済新聞出版/1540円(税込み)