たった一言、余計なことを言ってしまったがゆえに…。言葉選びを間違えてしまったがゆえに…。話す順番やスピードがうまくいかなかったがゆえに…「損をしてしまう」。そんなことはありませんか。「話し方」を変えるだけで、効率よく思い通りに伝わり、信頼を得てうまくいく。損をしない話し方には、コツがあります。

1. 『人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方』

著者/ひきた よしあき

 人はどんな言葉に救われ、前向きな気持ちになれるのか。逆に、どんな言葉に足がすくみ、気力を失うのか。この本では、イソップの寓話「北風と太陽」をベースにした「北風上司」と「太陽上司」の主人公が登場し、物語形式で進んでいきます。それが、「こういう人いる!」と思わせるほど、リアルです。

 博報堂スピーチライターで「話し方のプロ」である著者ひきたよしあきさんが500人以上の声から導き出した「相手に響く言葉選びと伝え方のコツ」。急激な働き方の変化、昭和・平成・令和各世代の価値観の違い、動画や写真、絵文字などによって“言葉”が進化した今だからこそ、見直すべき「声のかけ方」があります。

 たった一言で部下が伸びる、「太陽言葉」を話せる人になりませんか。

    □相手を励まし、前向きにさせる「太陽言葉」
  • プレッシャーに押し潰されそうな部下の心を軽くする言葉
  • 大きなミスをして落ち込んでいる部下を立ち直らせる言葉
  • 家庭の事情に悩む部下を勇気づける言葉
  • 「その仕事、やる意味あるんですか?」と言う部下を諭す言葉
  • 人の「いい行動」を見たときに効果的に褒める言葉
  • 心の不調を感じ始めている部下を休ませる言葉
  • 予防線を張りがちな部下の意識を変える言葉
    □相手のやる気をなくさせ、恐怖を与える「北風言葉」
  • チャレンジしようとする部下の芽を潰す言葉
  • 部下に、「上司にはしごを外された」と感じさせる言葉
  • 仕事に私情を挟んで、部下を混乱させる自分勝手な言葉
  • 育休明けでやる気に満ちている部下の気持ちを削ぐ言葉
  • ついてきてくれる部下の心を一瞬で冷めさせる言葉
  • 部下の手柄をかすめ取る卑怯な言葉
  • 部下にマウントを取って自分の力を誇示する言葉
  • 「自分も陰口を言われているのかも」と、部下を疑心暗鬼にさせる言葉

2. 『難しい相手もなぜか本音を話し始めるたった2つの法則 入門・油田掘メソッド』

著者/牛窪 万里子

 相手の本音を探るために必要なのは、適切な「質問」です。とはいえ、「あたなは、本当は何が欲しいですか?」とダイレクトに聞いても本音は出てきません。では、どうすればいいのでしょうか。

  • 何を考えているかわからない部下
  • 口数の少なすぎるお客さん
  • 何を提案しても否定する上司

 こんな相手を攻略するのに役立つのは…インタビュー歴27年 元NHKキャスター牛窪万里子さん直伝、相手の言葉を「掘る」だけ・油田掘メソッドです。

 この油田堀メソッドは、隠れた本音を引き出し、相手の「無意識」を意識化するもの。もっとも特徴的なのは、「誰でもできる」こと。なぜなら、「受け身」でできる質問テクニックだからです。

3. 『怒りの扱い方大全』

著者/戸田 久実

 「怒りっぽくなった」「イライラが募って仕事に集中できない」「仕事が進まず自分に腹が立つ」。日本アンガーマネジメント協会には、このような意見が多数寄せられ、個人での研修受講も増えているそうです。

 「怒る」というと、「上意下達」「パワハラ上司」のようなイメージもありますが、個人のちょっとしたイライラ感情も立派な怒り。しかも、「なんでこんなことができないんだろう」「意思が弱いのはなぜだろう」と、自分を責めるのも、れっきとした怒り。怒りのコントールが必要なのは、上に立つ人に限るわけではなく、フラットな組織で協働して最大限パフォーマンスを上げるために、今や、誰にも必要とされるスキルです。

 この本での解決アプローチは、「自分がコントールできないことに悩まない」「怒りをお願いに変換する」「スルー力を鍛える」「~べきと言わない」など、実際の失敗話を盛り込んださまざまなエピソードが登場します。

 怒りのコントロールこそが、成功の道。シーンごとにどうすればよいか、図やイラストを用いながら解説した1冊です。

 漠然とした不安をかかえ、ストレスを溜め込みがちな人にぜひ読んで欲しい。「アンガーマネジメント」は怒ることを否定するのではなく、自らうまくコントロールして適切なコミュニケーションを促進する手法なのです。

試し読みしたい人は… はじめに:『怒りの扱い方大全』

4. 『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』

著者/藤吉 豊、小川 真理子

 シリーズ累計23万部突破! この1冊で、100冊分の重要スキルが身につくお得な本。エリート・アナウンサー・名経営者・カウンセラー…伝えるプロたちがみとめた「伝える力」の絶対ルールとは? 「信頼され、好かれる人」の秘訣とは?

 雑談、会話、リモート会議、説明、説得、プレゼン、営業トーク、ほめ方、叱り方…すべての「話す」シーンで役立つノウハウが詰まっています。

(ポイントの上位を紹介)
■1位 会話は「相手」を中心に
・「自分の言いたい話」より、「相手の聞きたい話」をする
・人は「自分の話を聞いてくれる人」と話したい
■2位「伝える順番」が「伝わり方」を決める
・短時間で誤解なく伝わり、記憶に残るのは「結論」から始まる話し方
・冒頭で興味をそそり、食いつかせるには?
■3位 話し方にメリハリをつける
・「普段よりも、ほんの少し高い声」で印象が劇的に変わる
・聞きやすいスピードは、「1分間に300文字」

 話し方を変えることは、自分自身の内面をより良く変えることです。自分の話し方のクセを見直す作業は、自分の内面を見つめ直す作業と同じなのです。

 1つでも2つでも、「これだったらできそう!」というコツを覚えていくと、「会話を楽しみ」「ビジネスに役立てて」「人生を楽しみ」、言葉と内面を磨いていくことができそうです。

試し読みしたい人は… はじめに:『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』

5. 『実践! 1on1ミーティング』

著者/本田 賢広

 「気持ちが分からない」「心を開いてもらえない」…。自らの業務・ノルマを抱えながら部門を預かるマネジャーのほとんどは、「部下とのコミュニケーション時間が十分取れない」「考えていることが分からない」「ハラスメントが恐い」など、信頼関係の構築に悩みを抱えています。

 そこで注目されるのが1on1ミーティング。上司と部下が定期的に1対1で対話をし、相互のコミュニケーションを高めるもの。

 自由に話し合うことで、部下が目指すキャリア、抱える悩みを把握し、そのサポートを通じ自立と成長を促す手法ですが、評価者である上司から部下への一方的なコミュニケーションになりがちな人事面談や目標管理面談と変わらないケースが多く、効果が出ていないことも。

 この本では、1on1ミーティングの本質や具体的な方法を解説し、理屈ややり方(技術・段取り・質問の仕方)ではなく、実践から導き出したあり方(気持ち・信頼・人間力)の問題を重視。とはいえ、精神論ではなく具体的な方法論に落とし込んだ、まさに悩めるマネジャーに向けた一冊です。

 部下とのコミュニケーションに悩んだときに役立つ、気持ちよく“部下を応援する”1on1ミーティングの実践手法を紹介しています。

構成/磯部麻衣、長野洋子(日経BOOKプラス編集部)