Excelを使えることが、ビジネスパーソンに不可欠のスキルであることは誰もが感じていることでしょう。しかしながら、「Excelの基本的な使い方は知っているけれど、それをビジネスの実務に応用できていない」という人も少なくないようです。このコラムは『 逆引き!Excel実務ワザ大全 』(日経PC21編、日経BP)の中から、ビジネスの現場で役立つ実践テクニックを紹介します。今回は、横棒グラフの“逆順”問題を解決します。
【目次】
逆引き!Excel実務ワザ大全
第1回
Excelで名簿の「重複データ」を素早く洗い出す。誤削除も防止
第2回 Excelで横棒グラフが上下逆順になるのはなぜ? 解決法は?
Excelで横棒グラフを作ったとき、誰もが首をかしげてしまう問題がある。Excelの横棒グラフは、元の表の順番と「上下逆さま」になってしまうのだ(図1)。これは、グラフの項目が「原点から順番に並べられる」仕様になっているため。縦棒グラフの場合、表の1行目が原点のすぐそば(左から1番目)、2行目がその次(左から2番目)のように続き、表の一番下が原点から一番遠いところ(一番右)にくる。横棒グラフも同じで、表の1行目が原点のすぐそば(下から1番目)、2行目がその次(下から2番目)と続き、表の一番下が原点から一番遠いところ(一番上)にくるのだ。
「軸を反転」して、表示を整える
もちろん、順番を表と一致させる方法はある。項目軸をダブルクリックして「軸の書式設定」画面を開いたら、「軸のオプション」にある「軸を反転する」という設定にチェックを入れよう(図2)。すると、項目の順番が逆さまになり、元の表と同じになる。
ところが、これだけだと横軸も一緒に反転されるため、グラフの上部に移動してしまう。横軸を通常のグラフのように下部に配置したければ、同じ「軸のオプション」にある「横軸との交点」を「最大項目」に変更する(図3)。
「数値が大きい順に横棒グラフを作りたい」というケースも多いだろう。元の表を大きい順(降順)に並べ替えて横棒グラフを作ると、標準では図1と同様、横棒グラフは上下逆さまになり、小さい順(昇順)に並んでしまうが、図2、図3の設定をすれば、表の順番と一致して、大きい順に並べられる(図4)。
『 逆引き!Excel実務ワザ大全 』
市販No.1パソコン誌「日経PC21」が、ビジネスの現場で役立つExcelの実務ノウハウを徹底的に解説。「こうしたい」「こんなことはできないか?」という事例を基に、解決する方法や実践テクニックを多数集めました。
日経PC21 編/日経BP/1738円(税込み)