「二度の出産でいずれも体重が20キロ近く増えましたが、運動や食事制限なしで1年後には元の体重に」と語るのは、フランス生活をYouTube『Nolie France / のりふら』(チャンネル登録者数15万人超)などで発信する大畑典子さん。実際の暮らしの中で自身も自然とフランス式の食の楽しみ方を身に付けられたという大畑さんが、日経ビジネス人文庫『 フランス人はなぜ好きなものを食べて太らないのか 』(ミレイユ・ジュリアーノ著/羽田詩津子訳)の魅力を解説します。
フランスに住んで8年半。本書を読んでまず感じたのは、「私、フランス式の食の楽しみ方を自然に学び、それを生かせている!」と確認できたことです。
実は、フランスで二度の出産を経験した際、いずれも体重が20キロ近く増えましたが、特別な運動や厳しい食事制限をすることなく、出産から1年後には元の体重に戻すことができました。
その理由を振り返ると、本書で紹介されている「日常でできるちょっとした工夫」を、知らず知らずのうちに取り入れていたからだと思います。意識して努力したつもりはありませんでしたが、フランスでの生活を通じて、少しずつ身に付けていったのでしょう。
また本書で特に共感したのは、フランス人が「季節を感じながら旬の食材をシンプルに楽しむ」という姿勢です。日々の食事やマルシェでの買い物を大切にし、自分が食べるもの一つひとつに興味を持つことが、心と身体のバランスを保つ秘訣だと改めて実感しました。
フランス人の「量より質」や「バランスを重視する」という考え方は、現代の私たちが忘れがちな、豊かさの本質を思い出させてくれます。特に、日本では食文化が欧米化する中で、昔ながらの良い習慣が失われつつある今だからこそ、この本が提案する「シンプルな豊かさ」は、多くの人にとって大きな参考になるはずです。
日々の忙しさの中で心や身体が疲れているなと感じる方には、生活を少し見直すきっかけになる一冊だと思います。
