優れた製品を開発しても、売れるとは限りません。では、どうしたらいいのでしょう? マーケティングの「4P」は顧客が望む価値を持つ[製品]、顧客や販売チャネルにふさわしい[価格]、商品をタイムリーに届ける[流通]、購買意欲を高めるための[販促]を組み合わせます。 『ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]』 (堀公俊著/日経文庫)から抜粋・再構成してお届けします。

4Pはマーケティングの基本

 優れた製品を開発しても、売れるとは限りません。競争力のある値段をつけたり、顧客の目に触れるところに並べたりしなければ、せっかくの良い製品も顧客の手に届きません。

 マーケティングに必要な要素をそろえ、有機的に統合させていくことが、売れる仕組みにつながります。

 それを、マーケティング・ミックスと呼ばれる4要素で考えるのが、E.マッカーシーが考案した4Pです。

出所:『ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]』(日経文庫)
出所:『ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]』(日経文庫)
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 顧客が望む価値を持つ製品、顧客や販売チャネルにふさわしい価格、商品をタイムリーに届ける流通、購買意欲を高めるための販促です。これらにより効果的にマーケティングができます。

 マーケティングにおいては、買い手の視点で考えることも重要です。それがR.ラウターボーンが提唱する4Cです。

 具体的には下記図表の右側の4つの要素があり、それぞれが4Pと対応していることが分かります。つまり、左右のバランスを考えながらマーケティングの戦略や施策を検討することが求められるわけです。

出所:『ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]』(日経文庫)
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写真(バナー画像)/shutterstock

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