効果があって簡単に実現できるアイデアを選びたいものです。効果がなく難しいアイデアは、取り組むだけ時間のムダです。問題を解決するたくさんのアイデアを、「実効性」と「実現性」を評価基準にして取捨選択すれば、優れたアイデアが効率的に選べるようになります。『 ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版] 』(堀公俊著/日経文庫)から抜粋・再構成してお届けします。

問題解決のアイデアを絞り込む

 ペイオフマトリクスは問題解決のアイデアの絞り込みに威力を発揮します。実効性(効果が大きい ⇔ 小さい)と実現性(簡単にできる ⇔ 難しい)を軸にして、アイデアをマッピングしていきます。

 必ずしもこの切り口にしなくてもよく、アウトプット(売上や利益)とインプット(コストや手間)との関係になっていれば何でもOKです。

 効果が高くて簡単にできるものが最も優れた案です。効果が高いものの実現が難しいアイデアはじっくり時間をかけて取り組む必要があり、効果が小さくて簡単にできるものは、さっさとやってしまいましょう。効果が小さいのに難しいアイデアは、取り組むだけ時間のムダです。

出所:『ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]』(日経文庫)
出所:『ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]』(日経文庫)
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 ペイオフマトリクスは、アイデアの評価基準が2つに絞り込めるときに使うものです。基準が3つ以上あるときは、「意思決定マトリクス」や「レーダーチャート」を使うようにします。

 注意点は、アイデアを出す作業と、ペイオフマトリクスを使って優先順位をつける作業を同時にやらないことです。同時にやると、効果が大きくて簡単にできる方法を必死に考えようとしてしまい、アイデアが広がらなくなってしまいます。

 また、1つひとつの解決策は、なるべく個別具体的に表現するようにしましょう。「◯◯を頑張る」といった曖昧な解決策だと、どこに位置づけたらよいか悩んでしまうからです。

出所:『ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]』(日経文庫)
出所:『ビジュアル ビジネス・フレームワーク[第2版]』(日経文庫)
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写真(バナー画像)/shutterstock

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