「やらなくちゃいけないことに追われて忙しすぎる」「要領が悪くて残業ばかり」「計画性がなく、締め切り前にバタバタ」「人生の時間を浪費している気がする」など、「時間」について悩んでいる方はいませんか? 時間の使い方がうまい人には、実は共通点があると、時間術のベストセラー100冊を精読した藤吉豊さん、小川真理子さんは指摘します。新刊『「時間術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)で紹介している時間を有効活用するコツの中から、多くの時間術の達人がお薦めしている、今すぐ使える「時間管理ツール」を紹介します。今回は、「PDCAサイクル表」です。
PDCAで時間の使い方がうまくなる
目標達成や業務改善のツールとして広く知られている「PDCAサイクル」で、「時間の使い方」の問題点を洗い出し、改善策を見いだすことで、時間をうまく使えるようになっていきます。
ここでは、PDCAを下記のような表で回して、時間の使い方を改善する方法を紹介します。
本書の4位には「大事なことほど『朝』にやる」、そして18位には「睡眠時間は絶対に削らない」と書かれてあります。これらを実践するためには、夜は早く眠ること、そして早起きをすることが必要です。
これを実行するために、まずは「夜11時には寝る」という計画を立てたとします。さっそく表のPlanのところに、「夜11時に寝る」と書き込みます。
しかし、実際にはついスマホをいじってしまい、眠る時間が12時になってしまいました。この場合には、Doに「12時までスマホをいじってしまった」と書き込みます。
重要なのは、ここからです。多くの人は、何かを計画し、実行しようとしてうまくいかなかった場合に、「うまくいかなかった」ということをきちんと測定し、評価することをしません。それで、「やろうと思ったけれども、うまくできなかった」ままになってしまうのです。
「夜11時には寝る」と思っていたのに「12時までスマホをいじってしまった」際には、「1時間、スマホをいじって夜更かししてしまった」と振り返りましょう。これがCheckです。そして、この評価を踏まえて対策(Action)を立てるのです。
この場合は、Actionとして「夜10時半にはスマホを寝室以外の部屋で充電し始めることにする」としておきましょう。
PDCAサイクルは「回し続ける」
さて、「夜10時半にはスマホを寝室以外の部屋で充電し始めることにする」という対策を立てつつ、改めてPlanに戻ります。早寝早起きのためには、眠る時間だけでなく、起床時間も管理することが必要です。
そこで、2周目のPlanとしては、「夜11時に寝て朝6時に起床する」としました。さっそくこちらも表に書き込んでおきましょう。そして実行しようとしたところ、10時半にはスマホを充電し始め、11時には就寝することができました。
しかし、翌朝目覚めたら6時半になってしまっていたとします。Doとしては「11時に寝られたけど、6時半に起きた」となります。
ここでCheckすべきは、「寝る時間は守れたが起きる時間が守れなかった」ということです。では、この点を改善するためには、何をしたらいいでしょうか?
「目覚ましをセットする」ですね。
自分がどのように時間を使いたいのかを考え(Plan)、実行し(Do)、希望と現実との違いを検証し(Check)、改善する(Action)。
この繰り返しによって、時間の使い方を改善していくことができるのです。
習慣が人生をつくる
ここでご紹介した、「夜10時半にはスマホを寝室以外の部屋で充電し始めることにする」「目覚ましをセットする」というのは、改善というには小さすぎると感じるかもしれません。
しかし人生はいうまでもなく、日々の積み重ねです。1日1日をどう過ごすかによって、1週間が形作られ、1週間をどう過ごすかによって1カ月が形作られ、1カ月をどう過ごすかで1年が形作られていきます。
1日のちょっとした時間のムダや浪費は、日々積み重なって、人生に影響を与えていくことになるのです。
このことは、1日の中のほんの小さな改善から、人生が変わっていくということでもあります。
ぜひ、PDCAサイクルで時間の使い方を改善し、自身が思い描く理想の人生に近づいていっていただけたらと思います。
藤吉豊、小川真理子(著)、日経BP、1760円(税込み)





