『日経ウーマン』で青木さやかさんに連載をお願いすることになったきっかけは、リレーエッセイ「妹たちへ」でのご登場でした。当時、マネジャーさんが心配していたのが青木さんの“マネーライフ”。「浪費家でお金の知識がない青木さんに新しい扉を開いてもらいたい!」という意気込みでスタートし、赤裸々にその様子を公開してきた連載が、1冊の本『お金まわりを見直したら人生が変わった』になりました。(本連載は、書籍『 お金まわりを見直したら人生が変わった 』に収録されている内容の一部を抜粋してお届けします)

 ある日の銀座の昼下がり。「青木さん、いつも僕におごってくれますけど、青木さんより僕のほうが資産ありますからね」「え」「僕は家のローンも払い終わっていますし」「お金ないかと思ってた。いや、あるとかないとかじゃないけど」「お金ないフリをしてますから。でも実際あるんで」「じゃあ今度おごってもらうわ」「すみません、イヤです」「なんなの、あんた」「貯めてますから。だいたい、青木さんすぐスタバ行くじゃないですか、僕は水筒でいいんで」「スタバおごってもらった後によく言うね」「心配になったんで」「何が」「青木さんの金遣いが。今そんなに稼いでないだろうな、と思いますし」「…」「じゃあ僕、走って帰るんで」「…」「青木さん車ですよね。都内では車、必要ないと思いますよ、カーシェアでいいんじゃないですか」「私はね! 自分名義の車で! スタバでドライブスルーするのが好きなの! 分かる?」「すみません、分からないです」「バイバイ!」「お疲れさまです」「永遠にバイバイ!」「またお願いします」

 こんな会話をした後輩には、今もおごっている。本当のことを言ってくれる人は貴重だ。お金との付き合い方は少しずつ変化しているはずだ。たった1カ月だが、私は行動を変えている。行動を変えれば変化する。それはこれまでの人生経験で嫌というほど分かっている。まずは3つのこと。

1.生活費を引き落とす銀行口座を1つに

 いくつもの口座を1つにまとめたほうが管理しやすいと坂本綾子先生。さらにネットバンキングで日々チェックできて便利、かつ、いくら減ったか目で確かめることで衝動買いを抑えられるらしい。ダイエット中に体重計にのるのと同じですね。

 ミッション開始。銀行へ行き1つの口座にまとめる手続き、さらに先生に勧められて、貯まったら同じ銀行の中でスライドさせる定期預金口座を開設。ついでに先月まとまった入金があったので、マンションのローンの繰り上げ返済も。残金約70万円。

2.日々使ったお金を記録する さらに項目分けする

 1カ月分のレシートと格闘し表に書き込んだ。1カ月分の書き込みは2時間を超えた。こういう作業は大変に苦手だ。苦虫をかみつぶしたような表情でなんとか書き終えた。1カ月の日々の支出を日経ウーマン編集部さんに計算してもらうと先月より減っていた!(次回からはアプリを使って自分で計算しましょうと坂本綾子先生)

 振り返ると、欲しいモノがあっても「ちょっと待った!」とストップをかけることができた。主に気をつけたのは外食。出かける時はおにぎりを持参。家にあるお菓子を2、3個カバンに入れておくと、家ではありふれたお菓子が外ではごちそうに感じる。ただし友人との外食は厳選した好きなものを。

3.たんす貯金を6万円! 貯まったお金でご褒美を!

 2カ月で6万円貯めた。自身の財布から抜いて貯めたお金だが、別の場所に置いておくことで、なぜかお得感が半端ない! どこかから湧いて出てきたお金のようだ。

 「アスティエ・ド・ヴィラット」のお皿を購入しようと店に行き、ふむふむ3万円ほどか、と一旦店を出ると、たまたま目に入ったブーツが確かに私を呼んでいた。「レッドウィング8133」。値段を見ると2万円台。これなら皿と合わせて6万円。ちょうどいいね、この春はアメカジで決まりだねと購入し、アスティエに戻る。お気に入りのお皿を見つけ、お会計するとびっくり。5万6000円。まいった。さっき見ていたお皿は3万円だったのに。でもやっぱり、こっちが欲しい。というわけで約3万円オーバー。

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 変動費は結局、マイナス2522円。次回に続く・・・

浪費癖と知識不足の課題を抱えていた、タレント・青木さやかさん。FP坂本綾子さんの監修のもと、楽しみながら人生を前向きに変える方法を模索する青木さんのセキララなマネー生活を公開。「お金を貯められない」と悩むすべての人に捧ぐ、リアルで学びの多い"お金との付き合い方"ガイドです。

青木さやか著、坂本綾子監修/日経BP/1980円(税込み)