内容紹介

システム設計の本質に迫る、枯れない独自のノウハウ満載の1冊

会計や販売管理などのシステムについての知識が少ないWeb系のエンジニアにはもちろん、業務システムにかかわる全てのエンジニアにとって、予定通りにエンタープライズシステム、つまり企業情報システムを予定通りに稼働させるのは至難の業だ。

稼働のカギはシステムの設計にある。本書では長年の経験を持つプロたちが、16の視点から、実践的なシステム設計の80の勘所を示している。

全てを読めば、データモデリングを通じた業務設計、正確なプロジェクトのスコープとデータモデルを用いたセオリーの決定、GOALの共有、システム開発方法論とデータマネジメントを通じた業務ドメインの理解、適切なキーパーソンへのヒアリングとこれを反映した業務フロー図、データモデルの作成などについて、その道のプロならではのものの見方、仕事の進め方が自然と伝わってくる。

≪目次≫
第1章 若奥さんを助けるための「花束問題」、これが解けたら立派な中堅技術者だ
第2章 本当は怖い「プログラミングの学び過ぎ」、実装オジサンを避ける必須知識はこれだ
第3章 顧客の要件があいまいすぎる? プロは嘆く前に「専門性」を磨く
第4章 スコープ決定の「やってはいけない」、予算や納期にこだわるべからず
第5章 DX時代にUI偏重は危険、ユーザーヒアリングのまんま設計するな!
第6章 2025年の崖を前に再構築を見送り、情シス部長はなぜそう決めたのか
第7章 しっかりしたシステム企画を立てるコツ、アリストテレス伝来の「型」にはめよう
第8章 「構築すべきではないシステム」の構築を避ける目的手段展開法
第9章 「RDB 生みの親」の提言から 50年、データの泥沼から出られない日本企業
第10章 設計者やプログラマーは「見えない問題の探求者」、創造の暗黙知を継承せよ
第11章 ジャック・ウェルチをぎゃふんと言わせた、伝説のコンサルに学ぶ「方法論」の本質
第12章 システム設計で成功したいあなたへ、業務ドメインにデータモデリングで切り込もう
第13章 顧客の部門長に何が何でも会い、「あるべきシステム」を掘り出せ
第14章 顧客も技術者も不幸になる人海戦術に終止符を、実データで設計を吟味せよ
第15章 若手エンジニアには分からない?業務システムになぜRDBが必要か
第16章 Web 世代の皆さん、企業情報システムを見たことがありますか?