内容紹介
============================「メタバースの『熱い』本が多い中で、数少ない『冷静な』本です。
メタバースの流れが、正確に、客観的に、網羅的に、綿密な取材の上に記述されています。
時代を正確に見抜きたい方にお薦めします」
三宅陽一郎氏(ゲームAI研究者・開発者)
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「巨大な市場ポテンシャルを秘めたメタバースだが、その全貌を理解するのは容易ではない。本書では、関連技術の解説や識者へのインタビューを通じて、極めて平易かつ立体的に全体像が示されている。本書は多忙なビジネスパーソンがメタバースでのビジネスを考える前に、まず立ち寄るべき一冊だ」
藤井達人氏(日本マイクロソフト エンタープライズ事業本部 業務執行役員 金融イノベーション本部長)
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「この本は、メタバース初心者にとって『全部乗せ』のような本だ。
ゼロから学び、実践をするまでの一通りのことが分かるようになっている」
佐宗邦威氏(株式会社BIOTOPE代表)
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2021年10月、旧フェイスブックが社名をMeta Platforms(メタプラットフォームズ)に変更し、メタバース関連へ年間100億ドル(約1兆1400億円)もの投資を行うことを公言したことで号砲が鳴った「メタバース狂騒曲」。NFT(非代替性トークン)やWeb3(ウェブスリー)、デジタルツインなど、関連するバズワードが入り乱れる中、その「本質」と「真価」を見通すのは容易ではない。
結局、メタバースとは何なのか。仮想世界ではどのようなビジネスチャンスが生まれるのか。今からどうやって取り組んでいけばいいのか――。
「少しかじった人」ほど間違える! 「賢い人」ほど将来を見誤る!
メタバースの核心とビジネスの始め方を一冊で学べる最新のビジネス書が、ついに刊行!
今からでも遅くない。2030年、現実と仮想世界が融け合うビジネスの羅針盤を手に入れよう。
【本書のポイント】
●現状のメタバースは「フェーズ1」にすぎない? 4つのレベル進化と業界構造を学べる
「現在、メタバースと呼ばれているサービスは、将来振り返ると、あまりにも初期のものかもしれない。今、インターネット黎明期に作成していた『ホームページ』を見ると、何とも言えない懐かしい気持ちを感じるように――」(本文より)
今後のメタバースの進化を見通し、業界構造を正しく把握することがビジネス成功の第一歩。メタバースにおけるビジネスポジションと期待収益、投資コストを大胆予測する。
●業界別に最新のメタバース活用事例を多数収録、ヒントはここにある!
サンリオ/三越伊勢丹/ローソン/NIKE/博報堂/日産自動車/KDDI/三井不動産/JR東日本/角川ドワンゴ学園N/S高等学校/現代自動車/ウェンディーズ/ヘルシンキ市/ソウル市 ほか
●たった3つのステップで「メタバースの始め方」が分かる
「『体験』なくしてビジネスは語れない。そもそも体験すらせず『知ったつもり』になっている人はメタバースを過大評価してしまうか、現状のメタバースに幻滅し、その可能性から目を背けてしまうことになりかねない――」(本文より)
メタバース関連の豊富な企業コンサルティング実績を誇る著者が、正しい体験の仕方、プラットフォーム選びの勘所を指南する!
●キーパーソンが語る「メタバースの未来」収録
<対談>「セカンドライフ」全盛期の仕掛け人が語る過去、現在、未来
・デジタルハリウッド大学 杉山知之氏 × Psychic VR Lab 渡邊信彦氏
<インタビュー>「メタバース×○○」、トップランナーの描く未来は?
・Meta Platforms Metaverse Contents VP ジェイソン・ルービン氏
・ゲームAI研究者・開発者 三宅 陽一郎氏
・KDDI 事業創造本部 副本部長 中馬和彦氏
・ビームス取締役 ビームスクリエイティブ代表取締役社長 池内 光氏
・国土交通省 都市局 都市政策課 課長補佐 内山裕弥氏
・Unity Technologies クリエイト部門シニアバイスプレジデント マーク・ウィッテン氏
【目次】
はじめに メタバース――人々の夢想が現実になる「もう一つの世界」
第1章 結局、メタバースとは何なのか? 「3つの誤解」を読み解く
1.「3次元のインターネット」 メタバースの特徴とは?
2.メタバースは普及しない?「3つの誤解」
誤解1:セカンドライフの二の舞になる
誤解2:NFT、Web3=メタバース
誤解3:VRデバイスは普及しない
3.メタバースはゲームが通った道を歩む?
【Talk:対談】
●デジタルハリウッド大学 杉山知之氏 × Psychic VR Lab 渡邊信彦氏
第2章 メタバースをめぐる世界の潮流と主要プレーヤー
1.Withコロナで期待されるメタバース
2.赤字を垂れ流すMetaの本気度
【Column】 SXSW講演、ザッカーバーグがメタバースを語り尽くす
3.テックジャイアントは追随するか
4.メタバース注目プレーヤーが目指す世界
Epic Games(エピックゲームズ)/Roblox(ロブロックス)/VR Chat(VRチャット)/The Sandbox(ザ・サンドボックス)/NAVER Z(ネイバーZ)/NVIDIA(エヌビディア)/Cluster(クラスター)/HIKKY(ヒッキー)/REALITY(リアリティ)
5.メタバースをけん引する「3つのアプローチ」
6.巨大化するクリエーターエコノミー
【Interview】
●Meta Platforms Metaverse Contents VP ジェイソン・ルービン氏
●ゲームAI研究者・開発者 三宅 陽一郎氏
第3章 分解 メタバースビジネス~レベル進化と業界構造~
1.現状のメタバースは「フェーズ1」にすぎない
2.メタバースにおける4つのビジネスポジション
3.7層のバリューチェーンで見るメタバース
4.メタバースと宇宙開発は似ている?
【Interview】
●Unity Technologies クリエイト部門シニアバイスプレジデント マーク・ウィッテン氏
●KDDI 事業創造本部 副本部長 中馬和彦氏
第4章 業界別 メタバースのビジネスチャンス
1.果たしてメタバースは「儲かる」のか
2.先行するメタバースビジネス事例
コンテンツ/イベント/小売り・ファッション/広告・マーケティング/不動産・建設/モビリティ・観光/医療・ヘルスケア/教育/ものづくり/飲食/自治体・都市計画
【Interview】
●ビームス取締役 ビームスクリエイティブ代表取締役社長 池内 光氏
第5章 メタバースの始め方「3つのステップ」
1.「体験」なくして、ビジネスは語れない
ステップ1:まずは知ろう=体験してみよう
ステップ2:どういうアプローチが望ましいのか考えよう
ステップ3:メタバースでビジネスがどう変わるのか試そう
2.トレードオフがあるプラットフォーム選び
第6章 メタバースの未来に向けて
1.メタバース普及に向けて何をすべきか
2.アバター、3Dモデル……進化するバーチャル体験
3.姿が変わっていくハードウエアの未来
4.ARを通じてメタバースにアクセスする未来
5.「メタバースという森」でやるべきこと
【Interview】
●国土交通省 都市局 都市政策課 課長補佐 内山裕弥氏
おわりに バズは終わっても、メタバースの追求は終わらない