内容紹介

■ 開発の仕事をWebアプリケーションで実体験!

「プログラマーが足りない!」との指摘をよく耳にします。プログラマーやソフトウェアエンジニアを目指している人も多いことでしょう。でも、ゼロから目指すとなると未経験ということに…。何から勉強すればいいか、迷うこともあるのではないでしょうか。

そこで、まずは本書でソフトウェアの開発を“経験”してみませんか?

本書では、たとえプログラミング経験がない人でも、プログラムを作って、サーバーに転送し、誰にでも使ってもらえるようにWeb上のサービスとして公開するところまでできるよう、必要な作業やプロセスを解説しました。プログラミング経験がまったくなくても、本書の解説に沿って作業を進めていけば自分のサービスとしてアプリケーションを公開するところまでひと通りの開発を自分の手で実現できます。

本書を通じて開発したWebアプリケーションは、面接でアピールできる自分の実績になります。面接の場ではぜひ胸を張って「こういうアプリケーションを独力で公開しました」と見てもらってください。

プログラミングを学ぶ際の王道は、文法の基礎からコツコツと学んでいくこと。それはもちろん大事です。でも、それだけだといつになったら何らかのアプリケーションを作れるようになるのか、その道筋がわからず行き詰まってしまう人も少なくありません。

その点で、本書でコーディングからデプロイまで、アプリケーション開発を“実際にやってみる”ことにより、コツコツと学んだ基礎が実際の開発現場でどのように役立つのか、必要とされるのかを実感することができるでしょう。もし、基礎を学びながらモヤモヤとしたものを抱え、学習がはかどらなくなってしまっているのなら、いったん本書で全体像を把握してみることをお薦めします。全体を見渡すことで、基礎の重要性がわかると学習の効率も格段に上がるはず。

本書で取り上げた主なサービスやツールは、AWS(Amazon Web Services)、Django、Git、Herokuです。すべてクラウドで完結しているので、お手元の環境のOSやスペックに依存せず、Webを利用できる環境であれば誰でも同じように開発プロセスをトレースできます。

本書では、ひと通り開発をゴールまで進めることができることを最優先しているため、各プロセスの細部は解説を簡素にしたり、省略しているところがあります。このため、本書を読めばWebアプリケーションを開発できるようになるというわけではありません。「ここはもう少しくわしく知りたいんだけど…」というところはきっとあると思います。実は、そこが自分で気づいたスキルアップのポイントでもあります。本書での開発体験と、基礎からコツコツと学習していくことはスキルアップの両輪。本書でプログラミング学習も加速していくことでしょう。

本書をひと通り読み終わったあと、さらなるスキルアップをどのように実現すればいいのか、エンジニアとして何を目標にスキルアップを進めていけばいいのかについても解説しました。本書を入り口に、“プロ”としてプログラマーへの道を歩んでいきませんか?

※本書は『プログラマーになりたい!』(2020年4月発行)をもとに、取り上げたツールやWebサービスの変更点を反映して改訂するとともに、最新事情に合わせて加筆・修正したものです。

■主な内容
第1章 プログラマーと開発の仕事
第2章 Webアプリケーション開発の基本
第3章 Pythonの基礎の基礎
第4章 Webアプリ開発――開発環境の作成
第5章 Webアプリ開発――コーディング
第6章 Webアプリ開発――デプロイ
第7章 これからのスキルアップ戦略