内容紹介
経営学は、なぜある状況で特定の経営行動が成果を生みやすいのか、その原理を解明する学問です。経営という仕事に役立つフレームワークを提供して初めて存在価値があります。本書は、「経営するということ」を「組織で働く人々の行動を導き、彼らの行動が生産的でありかつ成果が上がるようなものにすること」と定義。そのためには、未来への設計図を描く、他人を通して事をなす、想定外に対処する、決断するという行動がりーダーに求められます。50年以上にわたって日本企業を直視し続けてきた第一級の経営学者が、リーダーの悩みに答える待望の書です。1989年に刊行されたロングセラー『ゼミナール経営学入門』を頂点に達した日本企業のメカニズム解明の本とすれば、本書は失われた30年を背景としてより経営に役立つ実学の大系を示す内容となります。目次
序章 経営学の全体像第Ⅰ部 経営行動の原理
第1章 組織の立ち位置を設計する――未来への設計図を描く①
第2章 未来を目指す流れを設計する――未来への設計図を描く②
第3章 組織的な影響システムをつくる――他人を通して事をなす①
第4章 現場の自己刺激プロセスを活性化する――他人を通して事をなす②
第5章 想定外に対処する
第6章 決断する
第Ⅱ部 企業の本質
第7章 企業という存在の本質
第8章 本質と原理の交差点、そして企業統治
終章 経営を考えるための一六の言葉