内容紹介

■ 膨大なデータを実際に分析する紙上ハンズオンセミナー
□ データ分析の全プロセスを始めから終わりまで実体験できる!

データ分析やデータサイエンスに興味がある、あるいは業務でデータ分析を実際にやらなければならない――。きっと、そういう人なら基礎的な統計や分析、データサイエンスはの入門書はひと通り目を通したことと思います。おそらくは並行してプログラミングも勉強しているという人も多いでしょう。そうした基礎を学んだところで、こう思ってはいませんか?

「さて、データ分析ってどうやるの?」

本書は実務としてのデータ分析について、データの取得から段階を踏みながら、どのようにデータの特徴や傾向を読み取るのか、具体的なやり方をハンズオン形式で解説します。取り上げるデータ、分析のためのプログラミング環境は、誰でも利用できるものばかり。本書に従ってデータ分析を進めていけば、分析プロセスはこう進めていけばいいのかというリアルな手順が身につきます。

本書が対象にするのは、ビジネスパーソンです。自社の次の戦略をベテラン社員のカンに頼って立案するのではなく、科学的な手法でデータを分析し、根拠のある戦略立案に役立てたいと考えている、現場のビジネスパーソンが対象です。そのためにデータ分析の目的、分析結果の活用まで考慮し、ビジネスの中でデータ分析をどのように生かせばいいのかについても解説しています。

そのうえで、データを調達して、データの前処理を施し、可視化してデータの特徴をつかみ、それを意思決定層にわかりやすくプレゼンできるように表現する。そこまでの実際を本書で体験したいただきます。

「社外秘の経営データを使わなくて、ちゃんとした分析になるの?」と思う人もいるでしょう。でも、決してそんなことはありません。本書で使うのはオープンデータの国勢調査です。誰でも利用できるオープンデータは公的機関を中心に拡大しています。これがビジネスにも活用できる情報の宝庫です。それを使わないのはもったいない! ハンズオンでは、ある地域の年代別人口の分布を分析することで、新店舗の展開やエリアマーケティング、新製品の先行プロモーションなど、ビジネス戦略を決めるのに役立つ情報を読み取る練習をします。もちろん、そのほかにもビジネスに活用しがいのあるオープンデータについても紹介しています。

ハンズオンセミナーでは特に、入手したデータを分析できるデータに加工する前処理に注目してください。膨大なデータの中から入力ミスや欠損値、異常値など、修正が必要なデータをどのように見つけ、修正するか。データの構造が分析に適していない場合に、どのように加工するか。一般化が難しい前処理だからこそ、実例でどのようにプログラム処理していくのかについてじっくり解説しました。それによって、精度の高い可視化ができ、説得力のある分析報告ができることも、そのあとのプロセスでご理解いただけると思います。

本書のプログラムはPythonで作成しています。Pythonプログラミングについてはひと通り学んだ人を想定していますが、プログラミングをまったくやったことがない人でもハンズオンセミナーを体験できるよう、本書を読むに当たって必要な基礎知識についてはまとめました。プログラミングの基礎を解説するにあたっても、データ分析にそうした基礎がどうかかわってくるのかが勘所として身につくように説明をしています。「もうPythonはわかっている」という人も、もしよかったら目を通してみてください。

データ分析を自分の仕事に生かしたい、自社の戦略に役立てたいと思っているビジネスパーソンはもちろん、データサイエンスの研究者、専門家を目指す人の第一歩にも役立つのが本書です。ぜひ本書のハンズオンセミナーに“参加”して、本格的な分析の道に一歩踏み出してみませんか?

■主な内容
Chapter1 データ分析をビジネスに活かす
Chapter2 オープンデータのススメ
Chapter3 Python 入門
Chapter4 分析に役立つライブラリ
Chapter5 【ハンズオン】データの準備と前処理
Chapter6 【ハンズオン】データの可視化
Chapter7 【ハンズオン】戦略立案のためのデータ分析