内容紹介

●社会を根底から変えた巨大決済ビジネスの謎を解く
アリババ、テンセント——。創造的破壊を引き起こすデジタル・イノベーションが中国で次々と生まれている。そのイノベーションはどうやって起こったのか、何が突き動かしたのか、なぜ中国だったのか、そして今後どうなっていくのか――。デジタル金融プラットフォーマーを勃興から調査してきた中国・対外経済貿易大学教授が、中国で金融デジタル・イノベーションが次々と生まれるメカニズムを解明し、課題を明らかにする意欲的分析。

目次

 第Ⅰ部 デジタル金融プラットフォーマー発展史
第1章 オンライン決済の誕生
1.社会の「信用問題」と第三者決済の誕生
2.オンライン決済で圧倒的地位を築いたアリペイの戦略
3.まとめ
第2章 オンラインからオフラインへ――キャッシュレス時代の到来
1.現金・銀行に関する社会問題――需要側の視点
2.競争激化がもたらしたモバイル決済の発展――供給側の視点
3.モバイル決済がもたらした社会的変化
4.まとめ
第3章 デジタル金融プラットフォームへの発展
1.投資――インベストメントテック
2.融資――クレジットテック
3.保険――インシュアテック
4.まとめ

 第Ⅱ部 デジタル金融の「創造的破壊」
第4章 モバイル決済普及の要因――決済コストの比較分析
1.トータル利用者コストによる分析
2.売り手、買い手、決済事業者のコスト
3.デジタル・プラットフォーマーの登場
4.まとめ
第5章 デジタル金融の「創造的破壊」はなぜ中国で起こったのか
1.データ駆動型イノベーション
2.米国のプラットフォーマーとキャッシュレスの現状
3.国家の介入――挙国体制のイノベーション
4.イノベーションの社会実装と官民の「共犯関係」
5.まとめ

 第Ⅲ部 中国デジタル金融イノベーションの行方
第6章 フィンテック規制とその影響
1.「政府+市場」型統治モデル――「網聯」と「信聯」
2.フィンテック規制強化の背景
3.フィンテック関連規制が与える影響
4.まとめ
第7章 デジタル人民元の普及とモバイル決済の行方
1.中央銀行デジタル通貨とは
2.中国政府が目指すデジタル人民元の発行
3.デジタル人民元は普及するか
4.まとめ
おわりに