内容紹介

■「読む」のは「書く」のと同じくらい大事!
■ 読む技術を身に付けて良いコードを書くプログラマーになろう

プログラムは「書く」ものだと思っていませんか? 実はプログラミングを学ぶときも、プログラマーとして働くときも、実は「読む」に費やす時間がたくさんあります。読む力を養っておけば、学習の効率も仕事の効率も間違いなくアップします。「書く力」だけでなく、「読む力」もプログラミングスキルなのです。

「読む力が重要なんてことは知っているよ」という人もいるでしょう。すでにプログラミングを仕事として実際の業務に携わっている人なのでは? 他人の書いた“読みにくい”コードと格闘していることでしょう。必ずしも読みやすいコードばかりではないことを日々実感しているのではないかと思います。

では、どうすれば読みにくくて難解なプログラムを読み解くことができるのか。プログラムを読むのは、そのプログラムがどのように設計され、それをどのように書いたのかを見つけるのが目的です。そこがわかれば、わかりにくかったプログラムもするすると読み解くことができるようになります。その最大のコツは入力と出力を見つけること。入力と出力がわかれば、その間にある処理が見えてきます。ではどこに目を付けて、入力と出力を見つけ、処理を明らかにしていくか、そのためのヒントとテクニックを本書がご指南いたします。たくさんのサンプルプログラムを例題に、どこに目を付けて、どのように読み取っていくかを解説。読みにくいプログラムをどのように読めばいいかのヒントが満載です。本書を通じて“悪いコード”も短時間で読み解く力をぜひ身に付けてください。

プログラムを読む力を身に付けるメリットは、効率的に読めるというだけではありません。プログラムを読むことに抵抗がなくなり、結果としてたくさんのプログラムを読むことになります。それにより、たくさんの読みやすく、わかりやすいプログラムに触れることになります。それと同時に、読みにくくてわかりづらいプログラムも読むことになります。こうした読む体験を通じて、どう書けば読みやすいプログラムになるのかを自分の中に蓄積できます。同時に、どう書けば読みにくくなってしまうかという戒めも自分の中にできあがります。それが、「書く力」に直結し、「良いコードを書くプログラマー」という評価を得るための第一歩になります。

重要なライブラリなどについてプログラム本体を読むのが平気になります。公式ドキュメントや解説記事だけではわからないことも、いざとなれば本体のコードを読むことで疑問を解決し、より良いコードの書き方を見つけることができます。何より、そうしたライブラリは極めて質の高いコーディングのお手本でもあります。

本書では単にプログラムを読むテクニックやコツを紹介するだけではありません。本書では、豊富なサンプルプログラムを例に、簡単でわかりやすいプログラムから、実際の業務システムで実装されている機能をプログラムにしたものまで、さまざまなプログラムを具体例として実習パートも用意しています。自分でプログラムを探して読んでみる前に、ぜひ本書の実習用プログラムを読んでみてください。本書ではあえて読みにくいプログラムも取り上げ、その場合にどう読み解いていくのか、読み方を紹介しています。本書は主としてPythonを取り上げていますが、どのプログラミング言語でも基本は同じ。本書を通じてプログラムの読解力を鍛え上げ、プログラムを書く力、設計する力も伸ばしていきましょう!