内容紹介

■□ 思った通りにLLMに出力させるプロンプトのテクニック
□■ 生成AIを使いこなすテクニックをAITuberで学ぼう!

ChatGPTをはじめとする生成AIがどんどん浸透してきています。これからもその存在は大きくなっていくことでしょう。一方、プログラマーとして生成AIの出力を組み込んだシステムをどう作っていけばいいのかわからない、どう学べばいいのかわからないと悩んでいる人はいませんか?

そんな悩みは、本書で解決しましょう。

本書はAIキャラクターがYouTubeのライブ配信をする「AITuber」の開発をゴールとし、それに必要なシステムについて解説します。生成AIを利用するプログラミングが必須で、なおかつ個人で楽しむためのツールや環境も整っており、LLM(大規模言語モデル)の機能を組み込んだプログラム開発を学ぶにはぴったりの題材です。

AITuberでは、そのキャラクターをどう作るかが最も重要で、最も楽しい作業です。自分の頭の中でもやもやとしている人物像を、どのように具体化させていくか。そこでLLMをうまく使うことが求められます。自分が思い描くキャラクターが何を思い、それをどう言葉にするか。それをLLMに出力させるための工夫が必要です。

そのためには、LLMにどう指示するか、つまりプロンプトをどう作るかが鍵となります。そのために重要なのがプロンプトエンジニアリング。本書では基本となるプロンプトエンジニアリングの手法を紹介しつつ、それを実際にどう使ってプロンプトを作っていけばいいのかに力点を置きました。

AIキャラクターを作るとなったら、「こういうプロンプトを入力すればいい」というセオリーがあるわけではありません。自分の頭の中にしかないものを、ゼロからプロンプトに書き起こし、LLMといっしょにキャラクターを作り上げていくために、どういうプロンプトで投げかけ、LLMの出力をどう分析すればいいのか。そうした生のエンジニアリングをAIキャラクターを作り上げる過程で実体験し、LLMを活用するプログラマーとしての経験値を上げることができます。

AIキャラクターを作り上げることができれば、YouTube配信するだけではもったいない。本書では、自分のAIキャラクターがXでつぶやき、日記をブログに書く実装も紹介します。もちろんその過程でも、このキャラクターがどんなことをつぶやき、どんな一日を過ごし、それに対してどんな日記を書くかを生成しなくてはなりません。設計したキャラクター像にぴったりで、なおかつ矛盾するところのないつぶやきや日記を出力させるためにはどうするか。そこにもプロンプトに関連するテクニックや判断が求められます。そしてもちろん、AITuberとしてのライブ配信でも同様です。視聴者のコメントにどう返すコメントを生成するか。コメントがないときにはどんなトークをするか、それもAITuberではLLMとの協力関係が必須です。それを作り上げるプロセスでは、必ずエンジニアとして財産となるプロンプトエンジニアリングの実体験を積み上げられます。サンプルプログラムも提供しているので、プログラミングのスキルに自信がない人でも大丈夫。AITuber開発を通じてLLMをAPIから利用するプログラミングスキルを今から鍛えていきませんか? そのスキルはこれから必ず役に立ちます!

■主な内容
Chapter 1 LLMとAIキャラクター
       LLMを使ったプログラミングの勉強に向く
       プログラミングスキルと開発の準備
Chapter 2 AITuberのためのプロンプトエンジニアリング
       ①Zero-Shot Learning
       ②Few-Shot Learning
       ③Chain-of-Thought Prompting
       ④Prompt Chaining
       ⑤Role Prompting
       ⑥RAG

Chapter 3 AIキャラクターを設計する
       AIキャラクターのプロフィールを作る
       その子の特性を考える
       キャラクターを取り巻く周りの環境を作る

Chapter 4 Xのツイートを生成する
       LLMによるツイートの作成

Chapter 5 Xにポストするプログラムを作る
       XのBotを作成する

Chapter 6 日記を生成する
       キャラクターの一日を想像する
       一日の出来事を生成
       生成した出来事から日記を生成

Chapter 7 ブログで日記を公開するプログラムを作る
       ブログに投稿する準備
       ブログに投稿するプログラム

Chapter 8 YouTubeコメントへの返答を作る
       アカウントの用意と配信用ツールの準備
       配信画面の作成
       キャラクターが「しゃべる」機能
       すべての機能を統合するプログラムを作る
       YouTubeでライブ配信