内容紹介

●ランサムウエア攻撃対策の決定版
●現状・手口・事例・対応・対策・歴史を網羅
●「知識」で被害を最小限に抑える


本書は、ランサムウエア攻撃と戦うための技術書です。ランサムウエア攻撃が世界中を震撼させています。国内外で大きな被害をもたらし、組織の事業継続に深刻な影響を与えています。どのような組織も攻撃対象になります。セキュリティー担当者はランサムウエア攻撃を受けることを前提に備える必要があります。そこで本書では、攻撃の現状や手口、国内事例、対応方法、対策、歴史を徹底解説。本書を読めばランサムウエア攻撃を深く理解できるとともに、攻撃を受けた場合の被害を最小限に抑えられます。

<目次>
第1章●現状 ランサムウエアはこれだけ恐ろしい 数字で見る危険な現状
1-1 ランサムウエアとは何か
 1-1-1 ファイルを暗号化して「身代金」を要求
1-2 脅威のランサムウエア攻撃
 1-2-1 被害件数は年々増加
 1-2-2 5年連続で「10大脅威」の1位に
 1-2-3 被害に遭ったときの損害は甚大
 1-2-4 被害組織の半数が調査に1000万円以上
 1-2-5 規模や業種にかかわらず被害に遭う

第2章●手口 攻撃者はどのように暗号化するのか 知っておくべき攻撃の流れ
2-1 標的組織のネットワークに侵入
 2-1-1 従来は「ばらまき型」が主流
 2-1-2 「ばらまき型」から「侵入型」へ
 2-1-3 VPN装置の脆弱性を突いて侵入
 2-1-4 従業員から認証情報を盗む
2-2 標的組織のネットワークを探索
 2-2-1 「自給自足」で検知されにくくする
 2-2-2 Active Directoryサーバーを狙う
2-3 暗号化前に業務データを窃取
 2-3-1 「二重脅迫」が常識に
 2-3-2 暗号化しないランサムウエア攻撃が出現
2-4 標的組織を脅迫
 2-4-1 「脅迫状」をコンピューターにコピー
 2-4-2 「リークサイト」で被害組織を公表
 2-4-3 「三重脅迫」や「四重脅迫」もある
 2-4-4 攻撃支援のクラウドサービス登場

第3章●事例 国内組織を襲った攻撃の実態 調査報告書を基に疑似体験
3-1 過去の被害組織に学ぶ
 3-1-1 調査報告書が語るランサムウエア攻撃の実態
3-2 徳島県つるぎ町立半田病院
 3-2-1 インシデントの概要及び病院の対応
 3-2-2 電子カルテシステムの概要
 3-2-3 攻撃者の侵入方法
 3-2-4 攻撃者のラテラルムーブメント
 3-2-5 データの復旧
 3-2-6 ベンダーとの関係
 3-2-7 考察
3-3 大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター
 3-3-1 インシデントの概要及び病院の対応
 3-3-2 攻撃者の侵入方法とラテラルムーブメント
 3-3-3 インシデントの発生要因
 3-3-4 専門家チームによる調査結果
 3-3-5 なぜ他の病院は侵入されなかったのか
 3-3-6 システムの復旧
 3-3-7 復旧時のセキュリティーポリシー
 3-3-8 考察
3-4 岡山県精神科医療センター
 3-4-1 インシデントの概要及び病院の対応
 3-4-2 攻撃者の侵入方法とラテラルムーブメント
 3-4-3 調査委員会による調査結果
 3-4-4 技術的対策
 3-4-5 考察

第4章●対応 攻撃を受けた場合の認知から収束まで さらなる攻撃を防いで復旧目指す
4-1 ランサムウエア攻撃への対応
 4-1-1 ランサムウエア攻撃対応の流れ
4-2 攻撃の認知
 4-2-1 システムの不調や障害
 4-2-2 ファイルの暗号化
 4-2-3 ランサムノートの発見
 4-2-4 セキュリティー製品の警告
 4-2-5 外部からの報告
 4-2-6 攻撃の確認
4-3 対応方針の決定
 4-3-1 ラインを通じてエスカレーション
 4-3-2 身代金は支払うべきか
4-4 初動対応
 4-4-1 侵害を受けたシステムの切り離し
 4-4-2 バックアップの保護
 4-4-3 被害範囲の拡大防止
4-5 外部組織への相談と報告
 4-5-1 警察やセキュリティー組織などに相談
4-6 原因対処
 4-6-1 被害原因を特定して対処
 4-6-2 侵入経路の特定
 4-6-3 リモートアクセス経由で侵入
 4-6-4 運用保守ベンダー経由で侵入
 4-6-5 マルウエア感染端末経由で侵入
 4-6-6 パッチの適用や認証情報のリセット
4-7 利害関係者への告知・公表
 4-7-1 確定した情報を迅速に公表
 4-7-2 情報漏洩時は慎重に対応する
 4-7-3 利害関係者からの問い合わせに対応
4-8 復旧作業
 4-8-1 ネットワークに戻す前に要確認
 4-8-2 暗号化されたファイルの復元

第5章●対策 被害を最小限に抑える対策と事前準備 ポイントは適切なバックアップ
5-1 ランサムウエア攻撃対策の柱
 5-1-1 侵入の防止と対処の準備が重要
5-2 侵入させないセキュリティー対策
 5-2-1 攻撃の端緒はネットワークへの侵入
 5-2-2 VPN装置からの侵入を防ぐ
 5-2-3 VPN装置の脆弱性を解消する
 5-2-4 VPNをやめてゼロトラストにする
 5-2-5 未管理のリモートアクセスをやめる
 5-2-6 認証情報を盗ませない
 5-2-7 多要素認証の導入
 5-2-8 フィッシング耐性MFAを利用する
5-3 適切に対応するための事前準備
 5-3-1 それぞれの対応について準備する
 5-3-2 攻撃を素早く認知できるようにする
 5-3-3 外部からの報告を受け取りやすくする
 5-3-4 対応方針を迅速に決定できるようにする
 5-3-5 初動対応を迅速に進められるようにする
 5-3-6 相談及び報告する外部組織をリストアップ
 5-3-7 原因対処を迅速に進められるようにする
 5-3-8 利害関係者への告知や公表の手順を決める
 5-3-9 復旧作業の成否はバックアップにかかっている

第6章●歴史 出現当初は単なる変わり種マルウエア 匿名化技術で一気に被害急増
6-1 ランサムウエア登場
 6-1-1 最初のランサムウエアは郵便で配布
 6-1-2 メールで感染拡大も注目されず
6-2 ランサムウエアの被害が急増
 6-2-1 被害急増の背景に匿名化技術
 6-2-2 WannaCryで認知度向上